ツライチの魅力はここにある！ツライチの注意点もご紹介

車のカスタムには欠かせないツライチ

自動車関連の雑誌やテレビを見ていると、ときどき「ツライチ」という言葉を耳にします。このツライチというのは、ノーマルの状態から車をドレスアップやカスタムをさせる時に使う用語です。
通常、車メーカーで購入したそのままのノーマル状態であれば、フェンダーの位置からタイヤの位置バランスは、フェンダーに対してタイヤの設置位置は内側へ入り込んでいる設計がなされています。
フェンダーとはタイヤの上部にあるボディの一部で、タイヤの屋根のような部分を差します。
もしあなたのマイカーがノーマルのままで乗られているのであれば一度ご覧になると良いでしょう。タイヤがフェンダー部分の内側へと取り付けられている事がお分かりになると思います。

ツライチのフェンダーとタイヤの関係

一方でツライチと呼ばれる車は、ノーマルのタイヤ位置に比べて、外側へタイヤの設置位置がせり出ています。ツライチの車はフェンダー部分を上から垂直に見下ろすと、フェンダー部分とタイヤ面の位置がほぼ並んでいるか、または若干タイヤ面がフェンダー内側へ設置されています。
このツライチは、新車を購入した時のノーマルの状態ではありません。ユーザーが自らフェンダーとタイヤ位置を調整してツライチにします。いわば車をカスタムやドレスアップした状態となります。
ちなみに車の見た目というのは極端なケースを除き、ホイールが大きいほどかっこいい車に仕上がります。ツライチも、それと同様にフェンダーの外側部分まで、ぎりぎりにせり出したタイヤホイールもかっこいい印象になります。

ツライチのメリットとデメリット

ツライチにすることのメリットは、前項で述べましたがカスタマイズした時の見た目の良さ、また他にはないオリジナリティのかっこよさも表現できるところにあります。カスタムカーショーなどのイベントには、ツライチにセッティングされた車も多くあり、見る人をも楽しませてくれます。
対してツライチにカスタマイズしたデメリットは、乗り心地が悪くなるケースがあることです。これはツライチにカスタマイズする事で、タイヤの幅を広くした要因も含まれます。
タイヤの幅が広くなれば走行中の地面の凹凸などの情報を拾いやすくなったり、ノイズ音が大きくなったりする現象が出てきます。またタイヤのすり減り方に偏りが生じることもあります。
足回りをカスタマイズするのがツライチです。それによってハンドリングの感触も変わってくることもあります。

ツライチは信頼できるカーショップで

このツライチへとカスタムするには、確かな専門の知識を持っている方、又はカーショップで作業を頼むことを強くオススメします。
足回りのカスタムは、時に思いがけない大事故を起こしかねません。そして車の持ち主であるユーザーの自己責任が問われる事案が発生しても、そこからは逃れられません。
また車検が通らなければ整備不良となってしまいます。仮にツライチの状態にカスタムした場合、タイヤとホイールがフェンダーに対して、はみ出ていない事が必須条件です。
この辺りも踏まえて、信頼できるメカニックマンやカーショップに予め相談と確認をしたのちに、ツライチへのカスタムをお願いすると良いですね。

まとめ

ツライチは、あくまでもカスタマイズのアイテムとしてかっこよさを求める手段です。車好きの方には、個性ある車として表現する材料のひとつの方法にもなります。
一方ではツライチにしたことによるデメリットも多いのが現実です。乗り心地もさることながら、一番に懸念される事は、思わぬ故障や事故を引き起こしかねないポイントです。
それを少しでも回避するには信頼あるカーショップなどでツライチのカスタマイズを依頼しておき、何よりも運転をするユーザーがツライチの癖を良く把握しておくことが肝心です。
道路交通法に抵触しないツライチのカスタマイズを基本とし、安全を確保したうえで、ご自身の個性を存分に表現されれば素敵なカーライフを過ごせるでしょう。