レストアって何?レストアに注ぐ車好きの情熱とは?

レストアって何?レストアに注ぐ車好きの情熱とは?

車好きが追及するレストア

レストアという言葉は「車をレストアする」や「レストアされた車」といった使われ方がされています。レストアとは本来、修復して復活させるという意味を持っています。
大体として市場には、主に1960年代から1970年代に走っていた車が多くレストアされ売りに出されています。勿論、年代はもっと古い時代の車や、1980年代以降の車、それぞれにあります。
また旧車と呼ばれるカテゴリーの車をレストアし、復活させて現代で再度走らせるという傾向もあります。
レストア車を購入される方やレストアを希望する方には、古き良き時代の車をもう一度、自分でハンドルを握って走行させたい、またはその時代の車を体感したいという車好きの想いがあります。



夢と憧れを叶えるレストア

レストアには昔から憧れていた車に乗り夢を叶えたいとか、往年の車にあった良さを知っている方々などがもう一度乗ってみたいという願望の持ち主が多く、車に対して情熱的なユーザーが多いといえます。
レストアにピックアップされる車は、昔も今も名車として語り継がれている車種が多く、未だにファンの心を掴んでいます。
車種は限られるものではなく、主に日産フェアレディZや日産スカイライン、輸入車ではキャデラックやシボレーなどと多種に渡り個人の趣味嗜好です。
時代が進むにつれて個体数も時間と共に減少してしまうことからプレミアム感が強く、現代の車では味わえない旧車ならではの魅力は、情熱的なユーザーに継承されていつまでも健在です。

レストアはピンキリの価格帯

レストアをする費用は、元の車の状態や、ユーザーが求めるレストアの範囲等さまざまです。例えばフルレストアと言われる作業では、膨大な費用が掛かるケースも珍しくありません。
部品ひとつにおいても、劣化や故障で機能していなければ、レストアの為に部品調達をするアクションや時間の手間なども掛かってきます。
しかし、レストアを強く希望される方には多少の費用がかさんでも、あの頃の車を蘇らせたいという情熱があります。
また、既にレストアが完了された車を購入するのも良い方法です。ユーザー個人の拘りまではレストアに反映されていないケースはありますがある程度の費用を抑えて、憧れだった車を手にするのもひとつの方法です。



レストアの話題は世界が注目することも

時にレストアに関する車の話題は世界中を駆け巡る事もあります。極めてレアなケースですが、2017年に岐阜県のとある納屋に希少価値の高い、フェラーリが眠っていたことが明るみになりました。
車の名はフェラーリ365GTB/4。1973年から遡ること約5年間近くにわたり製造されていた車で、通称デイトナと呼ばれるスポーツカーです。
このフェラーリは納屋から発見されたのちにオークションで落札されました。レストアとの関係は今後、このフェラーリが新しい持ち主によって、新車と同様レベルまでレストアされるか?ということです。もしレストアとなれば、費用はかなりの高額になると予想されます。
今回の件は極めて稀にみるケースです。しかし、レストアとは時に世界中の車ファンに夢を与えてくれます。

まとめ

レストアには個人が追及して求める終着点はそれぞれです。レストアの目的が、長年所有していた車を復活させる場合や、車好きが夢に描いていた憧れの車に乗りたいという願望から生まれるからです。
また一方で、レストアされた車は文化遺産としても扱われる場合もあります。各自動車メーカーが世に送り出した車が後々、名車として位置づけられることもしばしばです。
人々の記憶に刻まれた車は、後世に語り継ぐうえでも自動車博物館などでピカピカのレストアされた車が展示されます。
レストアという一言には、車を復活させるという工程の中でユーザーが思い出を蘇らせたり気持ちを若返えらせたりする、不思議な力を秘めているのかもしれません。