痛車にも著作権は適応される!自分勝手に楽しむのはマナー違反!

痛車にも著作権は適応される!自分勝手に楽しむのはマナー違反!

えっ?著作権って何?痛車にも適応される著作権は順守しよう

街中をドライブしている際に、様々なキャラクターのデカールで装飾されている自動車を目にしたことがあるかと思います。
俗に『痛車』といわれているデコレーションですが、個人個人の趣味だということで容認されている分野になってきています。

しかし、そのキャラクターには作者や企業の『著作権』というものが存在していることを忘れてはいけません。
特に、アニメキャラクターの著作権などは作者や放送会社などにも関わる大きな問題になってしまうので、自分勝手にデカールを制作して使用すると『著作権法』に抵触してしまう恐れがあると肝に銘じておきましょう。

なぜ著作権に抵触するといけないの?

法律的な問題を事細かにご説明すると難しい話になってきてしまいますが、端的にお伝えするのであれば『そのキャラクターを無断で使用することで、本来著作権保有者に対して発生する予定であった利益を搾取している』ということになるということです。

現実に欲しい商品が販売されていないという理由から、キャラクターを使用したデカールやその他商品を自費制作してしまうと、販売目的に限らず著作権法に抵触してしまう恐れがあります。

ただし、これは自動車に貼り付けたりして『第三者の目に触れる』場合です。
自室やガレージのような私的使用については、著作権法は適応されないとされています。



個人的にキャラクターデカールで装飾されている痛車ってどうしているの?

痛車を楽しんでいるドライバーの多くは、正直なところ著作権を無視している現状があります。
1台だけの違法ドライバーであれば簡単にとりしますことができますが、今やその数は測り知れないほどになっています。
簡単には取り締まれないという理由でお目溢しされていることに乗じて、自動車全体をデカールでラッピングしてしまうドライバーが増えてしまっているのです。

しかし、しっかりと許可を得て楽しんでいる優良ドライバーも存在しているのは確かです。

例えば、レースやイベントのような来場者を集めるような場合、その痛車を目当てに来場する方も存在するため『営利目的の使用』とみなされます。
このような場合、無断使用により罰則を受けるよりも、堂々と版権を得てスポンサーとして一緒に楽しむ方がトラブルなく活動できるという現実があるのです。

痛車を楽しみたい!間違いなく合法的に痛車を楽しむためには?

誰にはばかることなく痛車を楽しみたい。
そんなあなたには、しっかりとした裏付けを作った上で痛車を楽しんでいただきたいと思います。

まずは、使用したいキャラクターの制作会社調べましょう。
制作会社のホームページに利用条件についての扱いが記載されているはずです。
記載がない場合はお問い合わせフォームから『痛車についてのキャラクター使用に伴う条件』についてお伺いを立ててみましょう。
多くの場合、制作会社としては黙認するが『作者の許可』を得ることを強調してきます。

この作者の許可がクセモノで、なかなか連絡先が見つからない場合。
有名なアニメキャラクターの作者であれば、出版社に仲介していただくことも少なからず可能です。
しかし、痛車にされているキャラクターの多くは著作権の比較的緩いジャンルのものが多いのが現実です。
コミックマーケット通称『コミケ』にやってくる作者の方々と直接交渉するのが早道です。



どこまでが許容される範囲なのか?

前編では著作権の許可の受け方について見ていきましたが、後編では『どこまでが許容される範囲なのか』について見ていきたいと思います。

自動車をデカールでラッピングすることはもちろん許容範囲です。
車内にキャラクタークッションを設置することも可能です。

ではどこからが許容範囲外となるのでしょうか。
前編でも軽く触れていますが、『営利目的での使用は厳禁』です。
そのキャラクターを利用して利益を得る権利を持っているのはあくまでも『著作権保有者』であり、使用者だということを忘れてはいけません。

まとめ

痛車は楽しいジャンルの遊びですが、そこには守らなければならないルールがしっかりと存在していることを忘れてはいけません。
自分勝手な楽しみは、他の先駆者たちの築いてきた道を閉ざすことになってしまいかねません。
是非ルールを守って思う存分楽しんでください。