【自動車事故】現場検証に立ち会うときに気を付ける3つの注意点とは?

【自動車事故】現場検証に立ち会うときに気を付ける3つの注意点とは?

全国で起こる自動車事故件数

皆さん、全国で一年間に起こる交通事故の件数ってご存知ですか?
警察庁の発表によりますと、平成29年度に全国で起きた交通事故数は47万2,069件にもなります。これは一日に平均1,300件もの自動車による事故が起きているという計算になります。中でも、負傷者数は57万人を超え、約3,700人の方の尊い命が失われています。
これほどまでに頻繁に起こる交通事故ですから他人事と思ってはいけません。まずは、事故を起こさないことが第一条件となってきますが、万が一発生してしまった時の為に、焦らず現場検証に立ち会う必要があります。



現場検証とは

現場検証とは、事件や事故が発生した時にその場の状況や状態を検証する行為のことを言います。
自動車事故の場合、主に管轄の警察署が検証に当たります。事故が発生した場所や状況、発生時のスピードや違反行為の有無、事実に基づいた証言であるかなど、事故発生に関する情報を明らかにしていくものです。
現場検証は、人身事故などの刑事事件になった際に必要な「実況見分書」を作成する際に必ず必要となってくるもので、保険金の決定や慰謝料の有無など、事故後のお金にも関わる大事な行為です。
現場検証は事故直後に行うことがほとんどですので、事故した相手と一緒に行う場合が多いです。相手の言い分や要求に飲まれることなく、心を落ち着かせて検証に立ち会うようにしましょう。

現場検証に立ち会うときに気を付ける3つの注意点

では、実際に自動車事故が発生した際に気を付けたい3つのポイントをご紹介します
■注意点その1、現場検証は冷静に立ち会う
現場検証には、絶対に冷静に立ち会いましょう。交通事故を起こすと気が動転し、冷静な言動ができなくなることがあります。また、相手の言い分や要求に飲まれて、事実と異なる報告をしてしまうケースも多々あります。万が一、事故を起こしても、絶対に冷静に立ち会うことが第一条件です。
■注意点その2、自分の主張ははっきり伝える
先ほど申し上げたように、相手の言い分や要求に飲まれるケースが多々あります。しかしそれでは、事実に反した報告をしてしまうことになります。
ご自身が絶対に自信のあることや、確証を得ていること、事実に反していることは、はっきりと伝える必要があります。しかし、自分が有利になりたい故、虚偽の報告をするのは絶対にいけません。万が一、虚偽報告をしてしまった場合、後々不利になることだって大いに考えられます。
自分に有利な事実であれば、必ずはっきりと伝えるようにしましょう。
■注意点その3、現場写真を撮っておく
いくらご自身が事実を証言したとしても、相手の言い分次第ではねじ曲がった方向に行く可能性があります。そこでポイントとなってくるのが「証拠写真の撮影」です。証拠写真は、どれだけねじ曲がった証言をされたとしても、圧倒的に有利な証拠になります。また、交通事故過失割合を決める際の決定的な判断材料ともなりますので、事故の際は必ず撮影しておくことをおすすめします。
具体的には、事故現場の全体写真、ご自身の車の損傷箇所、相手の車の損傷箇所などが対象となってきます。



万が一立ち会えない場合

交通事故の影響で怪我を負い、万が一現場検証に立ち会えなくてもご安心を。現場検証に立ち会わないと不利になる、という話を耳にしますが、実際の所そういった事実はありません。
交通事故の現場検証でポイントとなってくるのが「残った現場の状況」と「目撃証言」の2つです。警察の方は、事故後の状況を元に事実確認を行っていきますので、ケガなどで万が一現場検証に立ち会えなくても不利になるということはありません。
また、目撃者がいる場合、現場検証に同行する場合もあります。交通事故において、目撃者の証言はかなり重要なものとなってきます。昨今では、防犯カメラの映像から事故状況の確認をするケースも増えてきています。
もしあなたが、現場検証に立ち会えないとしても、それだけで不利になることはありません。安心してその後の対応に臨むようにしましょう。

まとめ

今回は「自動車事故の現場検証」に関する情報をお伝えしました。車を運転する人であれば、全ての人に起こりうる交通事故。万が一事故に遭遇してしまっても、冷静に現場検証に立ち会う必要があります。正確な状況を伝えることで、事故後の保険額に大きく関わってきます。相手に惑わされることなく、毅然とした態度で現場検証に臨むようにしましょう。