旧車はお金がかかる! 古い車の維持費が高い3つの理由

旧車はお金がかかる! 古い車の維持費が高い3つの理由

ただ古いだけじゃない? 旧車の定義とは

旧車の定義は曖昧な部分があり、日本や海外、そして国内の団体同士でも認識が異なります。旧車は製造からの年数によって区別されることが多く、一般的には製造から30年以上経過した車が旧車として扱われています。旧車は見た目も重要で、ノスタルジックな雰囲気が漂っているとより旧車と呼ばれやすくなります。また、価値のある車だけではなく単に中古の車を旧車と呼ぶケースもあります。一般的に古い車ほど希少価値が生まれやすく、中古車市場での取引価格も高い傾向にあります。東京都では1945年以前の車をヴィンテージカーとして扱い、税制優遇によって自動車税が安くなる仕組みとなっています。



修理費用|故障の頻度も部品価格も高い

車は消耗品であり、年月が経つにつれ故障も増えていきます。一般的な新車だと10~15年ほどで故障頻度が高くなってくるため、乗り換えの寿命とも言われます。そして、旧車は製造されてから少なくとも30年は経過していることが多いです。通常の車と同じように利用するとすぐに故障し、維持費が思った以上に高くなってしまいます。
また、製造が廃止されている旧車は修理パーツが販売されていないことも多いです。場合によっては他の車種やモデルのパーツを流用することができますが、不可能な場合はオーダーメイドする必要があります。当然部品価格が高くなるため、維持費も高くなります。

税金|古ければ古いほど高くなる

車を所有していると「自動車税」「自動車重量税」を負担しなければならず、どちらも車両の種類によって税金が決まってきます。この税金の特徴は製造から13年で約15%、18年で約20%、納税額が高くなる点で、旧車のほとんどは所有しているだけで通常より高い税金を支払わなければなりません。古い車は環境に悪い影響を与えやすいため、その分税金が高く設定されていると言うことですね。自治体によっては車の種類によっては税制優遇措置が執られる場合があります。ちなみに、もし滞納した場合は延滞金が発生し、年間2.7%~9.0%の利子が加算されます。旧車の維持費を考える上で税金の話は必須です。購入前には必ず確認しておきましょう。



保管場所|古い車はデリケート

旧車は保管場所の確保にも大きな費用がかかります。旧車は新車と比べるとデリケートで故障や不具合が生じやすいです。そのため、保管場所には普段以上に気を遣う必要があるのです。野晒しの駐車場などに放置することも可能ですが、すぐに錆び付いてガタが来てしまいます。また、旧車は動かす機会が少ないことから、調子が悪くなりやすいです。
一般的にはガレージを建てたりレンタルしたりするか、屋内の保管場所を用意しておきます。最低限としては屋根を設置して地面にコンクリートを敷き、湿気や水分に配慮する必要があります。もし、保管を疎かにすると結果的に故障やメンテナンスにより多くの費用がかかってしまいます。

まとめ

旧車とは、製造から少なくとも25~30年以上経過している車で、クラシックなデザインが人気です。旧車の維持費が高い理由としては、「メンテナンスの頻度と部品価格が高い」「古い車なので税金が高い」「屋内の保管場所が必要」という点が挙げられます。
旧車はデザインやコンセプトに個性があり、月日が経ってもファンにとっては魅力的な車です。旧車はたとえコストパフォーマンスが悪いとしても、車好きならばどうしても手に入れたいと感じさせます。また、手のかかる車だからこそ愛着も人一倍沸いてしまうものです。購入した後も大切に扱えるように、旧車を購入する際はぜひ維持費まで細かく考えて検討しておきましょう。