三菱の世界的ロングセラーSUVパジェロ 生誕から現在までの歴史

三菱の世界的ロングセラーSUVパジェロ 生誕から現在までの歴史

様々な競技での実績をフィードバック!三菱パジェロ

三菱の路面走破性に優れるSUV、パジェロ。2018年現在、現行型は4代目となりますが、1982年の発売よりすでに36年の歳月が経っている「ロングセラーモデル」になっています。
過酷な砂漠などを走破する「パリ・ダカールラリー」での優勝を始め、世界中の様々な競技で数多くの好成績を収めています。様々な競技で培われた経験や技術が市販車にも活用され、高性能SUVとして世界中で支持される人気のモデルとなっています。
今回はそんな世界中で多くの人から愛されているパジェロの、生誕から現行モデルである4代目までの歴史をご紹介します!

1982年生まれの初代パジェロ 当初から積極的なレース活動で好実績!

三菱自動車はかつて「ジープ」の名で親しまれていた、道なき道の走破性を求められた車種がありました。そのジープの技術の引継ぎ先として、1982年5月7日にパジェロは世に生を受け、1982年から1991年までの9年間が初代の発売期間でした。
エンジンはディーゼルとガソリンが用意され、発売当初は2ドアのショートボディのみの設定。駆動は2駆と4駆を切り替えられる「パートタイム式」が採用されています。
1983年より5ドア・ロングボディーのモデルが追加、同年よりパリ・ダカールラリーにも参戦。初代より積極的に世界中のレースに参戦して入賞を果たすなど、すでにその実力を発揮し、完成度の高さを証明することとなりました。



当時は大きな話題を呼んだ「パジェロ・エボ」は2代目で登場!

パジェロは1991年より2代目へと移行し、1999年まで8年間生産されました。
3Lで最高出力が150psだった初代のガソリンエンジンから、2代目発売当初の最大出力は3Lで155psへと上げられました。マイナーチェンジを繰り返し、最終的には3.5Lで245psと大幅な出力アップに。
グリルの変更やオーバーフェンダーからブリスターフェンダーへと、外観上の大きな変更も行われたのも2代目。
1997年にはパリダカラリーのホモロゲーション取得のためのモデル、「パジェロ・エボリューション」が発売されました。ボンネットの吸入口など一目でそれと分かるデザインと、圧倒的なエンジン出力で当時は大きな話題となりました。

2駆4駆の任意切り替えに加え 前後配分が自動で調整!3代目

3代目パジェロでは、ヘッドライトの形状がこれまでの丸型からグリルまで伸びた角型へと変わり、フロントからの印象が大きく変わりました。
走行状況に合わせ、駆動方式を変えることができるシステムも進化し、これまでの2駆と4駆を状況に応じて好みで変えれるのに加え、前後の駆動配分も変更できるようになりました。前後50:50から後ろ寄りの33:67まで自動で設定してくれるシステムで、悪路走破性がより高まることに。
上級グレードのEXCEEDを中心に、ディスチャージヘッドライトの採用もされ、悪路での走破性のみならず視界の安全性も高められています。



三菱ワークスのカラーリングを再現!他車への配慮も進んだ4代目

2018年1月現在、現行型となる4代目は2006年より発売されています。エンジンの見直しや内装の質感アップなど、先代のモデル同様にマイナーチェンジを繰り返し、より成熟が進んだ4代目。
EXCEEDなどの上級グレードでは夜間走行時のヘッドライトのハイ・ローを自動で切り替えるオートマティックヘッドライトも採用。対向車を照らさないよう自動でヘッドライトの切り替えが行われ、周囲にも優しいモデルへと進化。
三菱のワークスラリーチームである、レプソル三菱ラリーアートのカラーリングを再現した限定モデル「ラリーレプリカ」が発売されるなど、三菱のラリーファンには嬉しいホットなモデルも発売されました。

まとめ

今回は三菱の大人気SUV、パジェロに特化してお伝えしてきました。
パジェロとしての悪路走破性を維持しつつも、現行型の4代目では上級グレードを中心に、ついにオートマティック ヘッドライトも装備。内装の高級感も上がり、よりラグジュアリー感を打ち出したモデルへと進化しています。
これまでの技術の積み重ねが、走行時の安定性はもちろん、高い質感の中でのドライブを演出してくれるパジェロへと進化しています。

2018年現在、そろそろ新しいモデルが出るのではないかとの噂も出始めました。現行型の4代目が2006年からの販売ですので、そろそろ新しいモデルに移ってもおかしくない頃です。丸形ヘッドライトのパジェロがよりパジェロらしいというファンの声もありますが、新しいモデルには期待も高まりますね。