痛車の作り方が気になる! 意外と簡単に誰でも簡単にオーナーになれる?

痛車の作り方が気になる! 意外と簡単に誰でも簡単にオーナーになれる?

そもそも痛車とは?

このページを開いた方ならば、ご存知かと思いますが、念のため、痛車とはなにものかを整理しておきましょう。痛車とは、アニメや漫画のキャラクター、あるいは好きなアイドルなど芸能人をモチーフにした特別なラッピングを行った車のことを指します。自分がいかにその作品やそのキャラクター、人物のことが好きなのかの証明でもあります。秋葉原などに痛車で繰り出せば、話題の中心にもなれるため、一度始めるとハマって何度も痛車を作る方も少なくありません。
また、そんな痛車の写真を撮って収集したり、痛車のモチーフになっているキャラクターなどを話題にして、オーナーと交流することを楽しみしている方もいらっしゃいます。ある種の痛車文化のようなものがあるのです。

痛車を作る前に著作権と肖像権を知ろう!

痛車を作る際に一番の問題となるのが、キャラクターの著作権や芸能人の肖像権です。一般論で言えば、許可なく使うのは著作権・肖像権違反です。レースに出たり、営業活動に利用すると確実にアウトです。ただこれらの罪は親告罪と言い、権利を侵された側が訴え出なければ成立しないため、個人で細々と楽しむ分には訴えられることはほとんどありません。しかし、アニメのCDジャケット画像を複製して、ステッカーを作っていた業者が逮捕されたこともあります。
芸能人など実在する人物については、事務所や本人の意向次第ですが、プロマイド写真など芸能人はその姿を写したもの自体が売り物であるため、アニメ等より指摘されやすいかもしれません。どちらにせよ、痛車を作る前に作者や制作会社に問い合わせて許可を貰いましょう。



いざ痛車作り!痛車に必要なのはたった二つだけ

それでは実際に痛車づくりに入ってみましょう!
まず一つ目は、当たり前ですが車です。ラッピングされる車がないことには、痛車作りは始まりません。人の注目を集めるという意味で、フェラーリなどの“イタ車で痛車”を作る人もいます。あるいは、キャラクターに合わせた車を痛車のベースにする方もいらっしゃいます。例えば、ドイツ人やドイツ生まれの設定を持つキャラクターをモチーフにした、BMWなどのドイツ車の痛車なんかがそうです。とはいえ、車種は必ずしも重要ではありません。
二つ目に必要なモノはステッカーです。ステッカーは一般的に透明なフィルムにデザインしたモチーフを印刷してもらう形になります。カーラッピングを専門に行っている印刷業者がありますので、そちらの方にデザインを伝えて、フィルムに印刷してステッカーを作ってもらいましょう。そしてステッカーが印刷されたら、貼って欲しい車を印刷業者の指定した場所に運んで張ってもらえば完了です。

取り外し可能なマグネットステッカーという選択も

フィルムを車に貼ると、完成したときは嬉しいし、秋葉原など痛車に理解のある場所では良いけれど、「家のガレージに置いておくのは恥ずかしい……」という方も多いでしょう。そういう方に知っておいていただきたいのは、マグネットステッカーという方法です。
マグネットステッカーとは名前の通り、板状のマグネットに印刷したステッカーです。このマグネットステッカーであれば、『披露したい時にのみ貼る』ということが可能です。普段から痛車仕様にしておく必要がないだけでなく、直接ステッカーを車に張る場合に比べて、雨風にさらされない分、大事なステッカーをより長持ちさせる効果も望めます。ただし、外さないまま走るとステッカーが落ちることがありますので、そこだけは気を付けてください。



ステッカー作成にはどれくらいかかるの?

痛車を作りたいと思っている方が気になるのは、やはり費用ではないでしょうか。そこで、参考価格をまとめてみました。
まず業者にお願いする場合ですが、ステッカーで変わります。ボンネットなど平面な場所にステッカーを一枚張るだけ(一般に、キャラ張りと言います)の場合、印刷からステッカー貼りまで5万円~です。対して、車体全体を覆う本格的なカーラッピングは、車体サイズにより値段が変わり、軽自動車であれば30万円~、セダンなどの中型車だと45万円~、ミニバンなどの大型車だと60万円~となります。そこにデザインまでお願いすると、デザイン料が発生し、トータルでは50万円~100万円程度です。
なおキャラ張りであれば、フィルムの印刷だけお願いして貼るのは自分で、というのも可能です。その場合3万円前後で収まりますが、破れたりする可能性もあるので十分注意が必要です。

まとめ

今回は痛車作りについてご紹介しました。アニメ・漫画や芸能人が好きで、しかも車が好きな人にとって、痛車は一度に二つの好きなことを味わえる素敵な趣味です。最初の一歩を踏み出すには勇気が必要かもしれませんが、一度始めると次もしたくなる不思議な魅力があるので、興味のある方はチャレンジしてみてください。