ハイエンド向け国際的戦略SUV、インフィニティSUVの魅力

ハイエンド向け国際的戦略SUV、インフィニティSUVの魅力

日産の海外向け高級ブランド インフィニティとは?

インフィニティは、1989年から日産が海外市場で販売している高級車ブランドです。北米にはじまり、中東やアジア、ロシアそして欧州へと展開してきました。ブランド名のインフィニティの由来は、英語の”INFINITY”だと思っている方も多いと思います。しかし実はイタリア語でスペルも”INFINITI”です。また特徴的なブランドマークは、「富士山」と「無限の彼方へと向かう開けた道」を表しています。そして1989年に、最初のフラッグシップカーとして北米で発売されたのがQ45。89年は、トヨタからもセルシオが発売され、新たな高級車の時代が始まったとも言える年です。このモデルは、日本でも「日産・インフィニティQ45」として発売され、セルシオと並んでバブル期を彩る憧れの高級車ブランドとして一世を風靡しました。

「インフィニティ」のブランドネーミング戦略

インフィニティは日本市場において、Q45以外でも、スカイラインやフーガとして販売された車種もありましたが、日産のスタンスは「あくまで世界水準で創られた高級車の証しとしての日本販売」であり、ブランドそのものを日本に投入する意味ではないとして販売チャネルも特に設けてはいません。2012年に発表されたブランドのネーミング戦略によれば、セダン、クーペ、そしてコンバーチブルには「Q」、クロスオーバーとSUVモデルには頭に「QX」がつけられました。これがスカイラインクロスオーバーのインフィニティモデルであるQX50などSUVラインナップのネーミングのはじまりです。



個性豊かなインフィニティのSUV

インフィニティのSUVには多彩なラインナップがあります。車格を基本とした表記ですが、最も古いモデルは「QX80」です。その初代モデルは、インフィニティ初のSUVとして1996年に北米で発売されたQX4です。パスファインダーとも呼ばれたテラノをリデザインしたもの。これが2代目のQX56。そしてこの後にパトロール(日本ではサファリ)をベースとしてネーミングも変更され現在のQX80です。続いてはQX70。スポーツカーとSUVの要素を融合させた上級クロスオーバーモデルで、2003年にFXとして登場した初代の後を受けた2代目は、2014年からQX70となっています。このQV70とQX50の間に登場したのがJX、QX60です。2012年に登場したインフィニティ初3列シート7人乗りクロスオーバーSUVです。2014年に改名されQX60となりました。そして2007年に登場したのがQX50です。日本でもスカイラインクロスオーバーとしておなじみのSUVで、初代はEXとして発売され2013年に「QX50」に改名されました。

世界的な高級SUVトレンドの中で注目のQX50

インフィニティのSUVシリーズを表すQXのモデル名は、大型のQX80から、扱いやすいQX50まで、排気量にとらわれず車格を基本とする番号表記となっています。特に、最も小さな番号のモデルであるQX50は、取り回しのしやすいミッドサイズSUVで、世界的な傾向である普段の生活シーンでも使い勝手の良いタイプのSUVとして人気を博しています。スカイラインと共通のプラットフォームを使ったクロスオーバーSUVであり、クーペのような美しいフォルムと、優れた操縦性や扱いやすさ、そして走りが楽しめるモデルとして定評があります。2017年のロサンゼルスオートショーでは、新型QX50が発表され、さらに関心が高まっています。



2Lエンジンを搭載する新型QX50へ高まる期待

2017年のロサンゼルスオートショーなど、各地のモーターショーで話題となった新型モデルへの期待が高まるQX50。現在のQX50は、V6・3.5Lと3.7Lのエンジンを中心にラインナップされていますが、これが2L・4気筒のガソリンターボエンジンとなり、しかも燃費は27%向上すると見込まれています。これまでのV6エンジンについては、燃費が悪いという声も聞かれましたが、日常的に使うクロスオーバーSUVでは、燃費向上はユーザーにとっても大きなメリットとなります。また、高速道路の単一車線での運転制御が可能な自動運転技術「プロパイロット」も搭載され注目が集まっています。国際市場での発売後には、日本での登場も噂されているだけに国内市場でも大きな話題となりそうです。

まとめ

ハイエンド向けの国際戦略SUV車インフィニティシリーズ。日本でもスカイラインクロスオーバーとしておなじみのSUVで、扱いやすいサイズと、スカイラインのような走りの楽しさが味わえます。QX50は、V6・3.5Lと3.7Lのエンジンを中心にラインナップされていますが、今年登場した新型で、2Lのガソリンターボエンジンとなり、しかも燃費が27%向上すると見込まれています。この新型QX50の登場によって、インフィニティSUVシリーズは、世界市場での人気がさらに高まることでしょう。