WRC世界ラリー選手権とは?トヨタが情熱を注ぐ驚きの理由!

WRC世界ラリー選手権とは?トヨタが情熱を注ぐ驚きの理由!

WRC世界ラリー選手権とは?

世界には数多くの自動車競技があります。その中でもWRC(世界ラリー選手権)とは、一般公道を使って総合タイムを競うモータースポーツ競技です。F1を主催するFIA(国際自動車連盟)が手がける、2018年現在世界最大のラリー選手権にあたり、各国にたくさんのファンが存在します。勘違いしてしまっている人もいるかもしれませんが、WRCは1戦だけで勝敗が決まるわけではありません。2018年なら年間13戦が世界各国で開催され、選手たちは世界を飛び回り、各レースで与えられたポイントの合計で年間チャンピオンが決まります。WRCに参加できるのは、街中を走行しているような市販車です。ただしある程度の改造は加えられています。なお、ドライバーは国際C(レース除外)ライセンス以上が必須です。

トヨタがWRCに情熱を注ぐ理由

トヨタは4年連続世界販売台数1位になったこともあり、世界的に見ても有名な自動車メーカーです。実は、1973年にWRCが設立された当初から参戦しており、2016年時点の通算勝利数は、日本メーカーで最多となる43勝を記録しています。トヨタがWRCに挑むのは、レースに勝ちたいという気持ちからだけではなく、あらゆる道を走行するWRCが、人と車を鍛える上で最適の舞台と考えているからです。トヨタが目指す「もっといいクルマづくり」を実現する為に、世界最高峰のWRCに挑み続けています。世界各地の様々なコンディションの一般公道が舞台となりますので、世界のあらゆる道を知ることが可能です。ただし、一般公道と言っても簡単な道はなく、非常に難易度の高い道が厳選されていますので、勝ち抜くことは容易ではありません。



実は日本メーカーも多数参戦していた!

WRCに参加したことがある日本の自動車メーカーは多く、日産、スバル、ダイハツ、スズキなど、名だたる主要メーカーが参戦していました。ただし、大手のホンダは参戦したことはありません。それぞれ活躍を見せましたが、2018年現在はトヨタ以外撤退しています。理由や事情は各社により違いがありますが、参加したことで得た知識や経験は、各社に活かされていると言えるでしょう。

トヨタも一時は撤退していたって本当!?

トヨタは、モータースポーツ活動にも熱心に参加しています。初めてモータースポーツに参加したのは、1957年に開催された豪州一周モービルガスラリーです。WRCには、初年度の1973年に出場し、同年に初優勝を収めています。しかし1999年にマニュファクチャラーズタイトルを獲得した後はF1に転身し、しばらくの間参加をしていませんでした。再び復帰したのは18年後の2017年です。空白期間があったとは思えないほどの熱戦を展開しており、再びその名前を知らしめています。



WRCは日本で開催されることもある?

WRCはかつて2004〜2008年、2010年に北海道で開催されたことがありました。しかし運営の難しさなどもあって撤退してしまいます。その後日本誘致に関する動きはありませんでしたが、2017年にトヨタが復帰したことに伴って、再び日本で開催される可能性が生じました。トヨタは、友山茂樹専務役員が2017年7月30日のインタビューで、「日本開催はトヨタの悲願だ」と発言するなど、WRCの日本誘致に前向きです。同社は2020年頃を目安に、日本への誘致を実施しようとしています。もし開催されれば、大きな注目を集めることは間違いありません。楽しみにしている人も多いことでしょう。

まとめ

WRCとトヨタの歴史は古いです。レースが出来ると同時に、世界中の様々な道を知ることができるWRCは、トヨタの目指す「もっといいクルマづくり」に大いに貢献しています。参加して得たことをフィードバックし、車作りに活かしている点も特徴的です。2017年に18年ぶりとなるWRC復帰を果たしたトヨタ。日本誘致に向けて動くなど、総合的な活躍を見せています。