旧車のレストアをDIYしてみたい‼︎ あると便利な道具の紹介

旧車のレストアをDIYしてみたい‼︎ あると便利な道具の紹介

旧車をレストアするならスチールウールがあると便利

旧車をレストアして復活させようと思った時、出来栄えを左右するポイントで『サビ取り』の重要性を知らない方が多いです。
鉄板パーツのサビが残っていると、いくら綺麗に塗装で保護していたとしても腐食が進んでいってしまうのです。

サンドペーパーでサビ取りをするのが一般的ですが、ここで意外にも役に立つのが『スチールウール』です。
目詰まりや研磨剤が剥離してしまうサンドペーパーと違い、スチールウールであれば長時間広範囲でのサビ取りが可能です。

ただし、一度に取れるサビの量が少ないので、サビ取りの最終的な仕上げに使うことをオススメします。

溶接機がなくてもブースターケーブルで溶接可能‼︎

家庭用電源で溶接作業ができる溶接機が発売されていますが、バッテリー数個を電源にブースターケーブルで溶接棒を掴み溶接することが可能です。

廃バッテリーを強制充電して、一時的に電圧を上げるのも一つの手です。

旧車のレストアを進めると、溶接が必ず必要になってきます。
溶接機を購入してもいいですが、その1回のレストアのために購入するのがはばかられる場合は、バッテリー溶接機を検討してみてください。



自動車修理の基本 パーツクリーナー以上に洗い油が便利

旧車のレストアはもちろん、自動車を修理する上で清掃は大切です。
ゴムパーツにダメージを与えづらいパーツクリーナーを多用するのも良いのですが、レストアとなるとダメージを与えないことよりも各パーツのサビの侵食を抑える方が重要になります。

そこで、サビの侵食を抑えつつ汚れを落とすことができる『洗い油』を準備することをオススメ致します。
洗い油といっていますが、要するに灯油です。

取り外したボルト・ナットなどを漬け込んでサビの侵食を抑えます。また、既にサビついてしまっている部分は洗い油につけることで崩れてくれます。

ちょっと待って‼︎ 壊れたボルト・ナットは捨てないで‼︎

旧車のレストアをする中で、廃ボルト・ナットは良い仕事をしてくれます。

普段なら廃棄してしまうようなサビついたり折れてしまったボルト・ナットは、金属パーツ内部のサビ取りに使用できます。
特に、ガソリンタンクのサビ取りには欠かせません。

ガソリンタンクのサビが残っていると、シリンダーまでサビが飛んでしまいエンジンを壊してしまう危険性があります。
しっかりと見えないところのサビ取りもしておきましょう。



えっ⁉︎自動車の修理に聴診器⁉︎ 意外と便利なアイテム

旧車のレストアを進めていくと、最終段階には『キャブレターセッティング』の項目が訪れます。

この際に意外と便利なアイテムが聴診器です。
業界用語で『サウンドスコープ』と呼ばれます。

セッティング自体に使用することもありますが、燃料ラインに発生する異音の発見に大いに役立ちます。

ほんの小さな異物による空気の流れの異常や、可動部の潤滑不良などを発見しやすくなります。

医者の使うような押し当てる部分はなく、耳に装着する部分とホースだけで内部の音を診断していくことで、完成度の高いレストアを実現することができるのです。

まとめ

旧車のレストアを進める際にあると便利なアイテムについて触れてきましたが、なければならないものとまではいいません。
なければ他の物でも代用が効くレベルのものです。

しかし、あれば確実に作業効率は上がりますし、最終的な仕上がり、完成度の高さに違いが生まれます。

バッテリー溶接機に関しては、家庭でDIYレストアをする際の応急的対策なので、業務用電源で作動する溶接機をプロは使用します。
しかし、仕上がりに違いがあるのかと聞かれると答えはNOです。
電圧が高くても仕上がりに違いはありません。
安定した電力が供給できれば溶着に違いは生まれません。

最後に、あなたがレストアを行う際、絶対に忘れてはいけないものをお伝えしておきます。

それはこの自動車を絶対に直してみせるという『愛車への愛情』です。