21年ぶりのモデルチェンジ!三菱の大型トラック「スーパーグレード」
- 2018.02.02
- 車種情報
21年ぶりのモデルチェンジをした「スーパーグレード」とは?
21年という長い年月をかけ、フルモデルチェンジを果たした三菱のスーパーグレード。全車AT化されたり、ダイムラーの先進技術が搭載されている事から、新しいモデルが注目されています。ではどのようなモデルチェンジを果たしたのか見ていきましょう。
21年という息の長いモデルとして発売され続けた「スーパーグレード」はついに最新の技術を満載し、新しい輸送の世界への幕開けを感じさせる新しいトラックになりました。三菱の新しいトラックに搭載されている最新技術を見ていきましょう。
機械式トランスミッションの進化
新しい技術の目立った点として、MTが廃止されすべてのモデルでAMTが採用された事です。この「ShiftPilot(シフトパイロット)」と呼ばれる新しい変速システムは、クラッチ操作を廃止したことが目玉です。
前進用に12段、後退2段のギアが配置され、運転しやすい環境を運送業界に提供します。ShiftPilotは路面状況や車両重量に応じて変速が自動で行われるので、最適なギアを自動で選択します。
またエンジンの回転数を自動で合わせながら、ギアの変速を行っていくので、クラッチを切るときの駆動力の抜けが少なくなります。積載物が前後に大きく揺れる事が無くなるので、大事な積載物を傷めません。
環境性能が向上したエンジン
新型の「スーパーグレード」では、2種類のエンジンが用意されています。どちらのエンジンもターボが搭載され、10.7リットルのエンジンと7.7リットルのエンジンが用意されています。
今までの12.8リットルエンジンよりも小型化しながらも、低速のトルクにアップ成功しているなど、トラックに必要なパワーを十分引き出せるエンジンユニットです。制御を極め、燃焼効率を高める事でパワーアップに成功しています。
7.7リットルのエンジンは小型のターボと大型のターボの両方を使い、低速域と高速域のどちらでも応答性が高くなるように設計され、路面状況に応じて十分なパワーを絞り出せます。
安全性能の向上でドライバーをサポート
安全性能の向上も見逃せないポイントです。衝突被害軽減ブレーキとして、2019年11月から施行される規制に適応している「AMB(Active Mitigation Brake)plus」「ABA4(Active Brake Assist4)」の2種類が用意されています。
前方の停止している車両や走行している車両もセンシングする事で、衝突の危険性が高くなった際に警報とディスプレイ表示、同時に自動ブレーキが作用します。事故を防止するために、このような安全性能の向上が図られています。
さらに左折時の巻き込みを防止する、「アクティブ・サイドガード・アシスト」というシステムも用意されており、左折時の巻き込みを防止します。もちろん目視は欠かせませんが、万が一見えなかった時もレーダーで探知して警告します。
遠隔診断器も搭載し、車両情報を管理
新しく搭載されている機能の1つに、運行管理できるシステム「truckonnect」があります。車両の状況をリアルタイムで、運行管理者のパソコンでチェックする事が可能です。位置情報や車両ごとの燃費や急制動、急発進など管理できます。
遠隔診断機能もあるので、問題が発生した場合には、三菱ふそうのアシスト・センターでサービス提供の段取り、販売店への予約などサポートをしてもらえます。こうした最新の管理システムが搭載されているのも、今までのトラックとは大きく異なる部分です。
まとめ
21年ぶりという驚くほどの期間モデルチェンジされていなかった、スーパーグレードはまさに最先端の技術を満載してフルモデルチェンジされました。
新しい三菱のトラックなら、環境に優しく、かつドライバーにストレスを与えない十分なエンジンパワーを誇ります。軽量化したエンジン、自然な変速をするトランスミッション、安全を提供する衝突予防装置、どれも大切な積載物を守り、確実に配送をするのに助けになる機能です。
運転時の負担を軽減し、環境にも優しい新しい三菱のトラックはトラックの中でも注目のモデルです。