BMWの象徴「キドニーグリル」!由来や意味に迫る!
- 2018.02.02
- 車種情報
BMWと言えばこのフロントマスク!
どの自動車メーカーも、自社のブランドイメージをフロントマスクで表現しています。世界を代表する自動車メーカーとして名を馳せるBMWも独自のフロントを持ち、デザインの中心的役割を果たすのがこの「キドニーグリル」です。車に興味がない人でも、一度その形を見れば、その後は一目でBMWだとわかるほど特徴的で、BMWの象徴と言っても過言ではありません。二つに分かれたその形は「豚の鼻」とも呼ばれ、歩み続けてきた歴史は長く、BMWならではの思いもあります。
その形はBMWの歴史
独特なデザインを持ち、BMWの象徴でもあるキドニーグリルには長い歴史が存在しています。初めて登場したのは1933年のジュネーブショーで発表されたM303に、縦長のキドニーグリルが初採用されました。当時は四角形のラジエーターグリルが一般的であったために、このデザインを見た人達は驚きの声が上がりました。それ以来BMWで生産される車には代名詞でもある、キドニーグリルが採用され続けています。当初はエンジンルームが高かったためにグリル形状も縦長でしたが、どのモデルも新型に変わる度に横長へと変化していきました。
名前の意味は?
世界一の認知度を誇るBMWのこのデザインは、左右に二つ並んだ肝臓の形に見えることから、kidney(肝臓)と名付けられました。BMW公式は採用に至った経緯や、何故肝臓なのかという説明がありませんが、世界的な自動車メーカーの顔として多くの人から受け入れられ現在も使われ続けています。特にBMWの象徴とされているデザインですので、日本では高級車のイメージとしても定着していますね。もしキドニーグリルの無いBMW車が今後発売されるとしたら、賛否両論が巻き起こることでしょう。クセが強いデザインですが、BMWの新車販売は世界的に好調なため認められたデザインと言っても過言ではありません。
時代とともに進化
80年を超える長い歴史を持つこのデザインは、時代が進むにつれ大きな進化も見られます。キープコンセプトに基づかれたデザインは今も昔も不変ですが、2015年に販売された新型7シリーズのキドニーグリルには「アクティブ・エア・ストリーム」が搭載されました。これまで不変であったキドニーグリルが転換期を迎えたわけです。通常時はグリルが閉まった状態で、エンジンの冷却が必要な時だけ自動で開く仕組みとなっており車の空気抵抗を抑えることもできます。2018年以降急速の勢力を拡大していくことが予想されるEVに関してもBMWは積極的。エンジンを搭載していないEVにはクローズドタイプを採用しています。
次期X5は新デザインに?
2018年9月にワールドプレミアが有力視されているBMW期待のモデルが新型X5です。SUV人気が高まる中で、どのような車として登場するのか注目が集まっています。その中でも特筆すべき点は、新しいデザインのキドニーグリルが採用されることではないでしょうか。横長の現行モデルと比べても、縦長のキドニーグリルは存在感も増しています。今後SUVのXシリーズに順次採用されていくと予想される新キドニーグリルは是非自分の目で確認をしておきたいところですね。このデザイン変更がセダンやEVに波及していくかは未知数ですが、今後のニューモデルを見ていく上でとても気になる点です。
まとめ
BMWの代名詞や象徴でもあり、世界的にも有名なこの形は、車好きな人にとって憧れの存在でもあります。1933年より80年以上もの長きに渡り採用し続け、今ではBMWの車に無くてはならないパーツの一つです。縦長から横長へと時代とともに変化しながらも基本的なグリル形状は昔のままというのがBMWのアイデンティティを感じさせてくれますね。2015年よりグリル機能に変化が見られ、2018年以降に発売されるSUVにおいては新しいキドニーグリルが採用されます。この先セダンやクーペなどBMWが発売するモデルがどんな形で登場するのか気になるところです。基本は変わらずとも時代に合わせて変化し続けるキドニーグリルに今後も注目ですね。