旧車ホイールのド定番!! タナベ SSR スピードスター マークI
- 2018.02.05
- 車の知識
旧車ホイールのド定番!! タナベ SSR スピードスター マークI
通称1円玉ホイールといえば、旧車乗りであれば定番中の定番です。
ブレーキダストによる表面の汚れを知らないこのホイールは、鏡面仕様だからこそ最上とされています。
コピー商品も多くありますが、やはりタナベ SSRのものがバランス的にもスタイリッシュです。
当時ものがサビ1つない状態で保存されていたとしたら、それは既に家宝モノ。
センターホイールキャップにも種類があり、現在でも専用品の販売がされています。
走りを売りにしていたローリング族御用達 ワタナベ エイトスポークの粋
走りを売りにしてきた走り屋だからこそ、ブレーキの冷却にまで気を回していました。
ブレーキのヘタりを抑える、放熱性の高い大型の通気孔が鍛造ワンピースで作られている『ワタナベ エイトスポーク』は、マツダ ロードスターの純正ホイールにも形状が採用されています。
ブレーキダストの焼き付きも目立つホイールですが、速さを求めたストリートレーサーに愛されたホイールです。
カラーホイールにして自己主張をしていたドライバーも多いようです。
シャコタンセダンにロンシャン XR-4 高級感漂うメッキホイール
旧車ホイールを語る上で、この『タナベ SSR ロンシャン』の名前を挙げないわけにはいきません。
現在でも、コーリンプロジェクトから復刻版のロンシャン XR-4が再販されるほどの大人気ホイールです。
当時は3ピース構造でしたが、復刻に伴いワンピース構造に変更され、強度面でも性能アップされています。
深リムメッキホイールといえばロンシャンです。
6本スポークが攻撃的で、当時のステータスの1つでした。
サーキットでも目立つ赤ホイール ADVAN A3Aは速さの証
シルバー単色の選択もできましたが、市販車ベースレースでもひと目でメーカーを特定できる赤ホイールが人気を博した『ADVAN A3A』は、ADVANカラーの速さの証です。
3ピースホイール全盛の中、A3Aもその流れの中で生まれました。
幅広の3本スポークは、ブレーキダストの焼き付きを抑えつつ放熱性にも優れた設計となっています。
ADVANからも多くのホイールが発売されていますが、スタイル性よりも実用性を重視されたモデルになります。
メッキホイールの異端児 ホシノレーシング インパル
一目見ると、取り付け部が奥にあるかのような不思議な遠近法が生まれるホイール『ホシノレーシング インパル』は、シルバーメッキが美しいホイールです。
『ホシ十字』と呼ばれたインパルは、その通称の通り十字に切られた表面がインパクトを持つ面白さがあります。
ブレーキ冷却性能としてはあまり見込めませんでしたが、夜間のドライブでも足回りに妖しく光るホイールが目を引きます。
深リムではないため飛び石のヒットも多く、無傷で残っているものは多くないでしょう。
大人しく見えるのですが、意外と派手さが光る面白いホイールです。
まとめ
旧車に使われていたホイールの面白いポイントで、多くのホイールに通り名が付いています。
1円玉、ホシ十字、ファントムと呼ばれていたものもありました。
型番というよりも、モデル名がとても分かりやすいというのも旧車ホイールの特徴かもしれません。
タナベ、RSワタナベ、遠州軽合金、エンケイなど、有名メーカーのホイールが今もなお流通しているところを見ると、日本の技術力は素晴らしいと賞賛を讃えたいと思います。
最近では、自動車離れが進んでしまっている現実からわざわざホイールを変更している自動車は多くありませんが、もっと自動車に個性を持たせていくのも自動車に対する愛情なのかと思います。