シーケンシャル・ウインカーとは?DIY方法や車検についても紹介

シーケンシャル・ウインカーとは?DIY方法や車検についても紹介

シーケンシャル・ウインカーとは?

少しずつ目にする機会が増えてきた、光が流れていくタイプの方向指示器。みなさんは見かけたことがあるでしょうか?方向指示器がLEDで構成されていて、曲がる方向に向かって流れていくように点滅する様子は、かなりのインパクトがあります。流れるタイプの方向指示器は「連鎖点灯式LEDウインカー」、または「シーケンシャル・ウインカー」と呼びます。
シーケンシャル・ウインカーは、2014年に法律が改正され、日本において使用が可能になりました。元々は外国車であるアウディA8、A7、A6、R8などの車種に搭載されていて、2018年2月現在、国産車においても搭載車種が増えてきています。例を挙げると、レクサスLXやホンダN-BOXカスタム、トヨタC-HR等があります。



流れていくタイプの方向指示器の保安基準は?

シーケンシャル・ウインカーは方向指示器であり、保安基準が定められています。規定の点滅をしていなければ車検に通すことはできません。ここでは簡単に内容をご紹介します。

1.内から外に向けて点灯すること
2.LEDは点灯を始めたら全部のLEDが点くまで点灯を続け、そして同時に消えること
3.LEDは水平方向に流れ、かつ左右は対称であること
4.毎分60〜120回の一定周期で点滅すること

1に示した通り、外側から内側に流れていくような光らせ方は認められていません。3は、例えば上下方向に流していくタイプでは車検に通りません。4でのポイントは、常に一定周期で点滅する、ということで、消灯と点灯のタイミングがランダムに変化するようなタイプは取り付けることができません。

DIYでも流れていくタイプのウインカーは取付できる?

通信販売のサイトで検索すれば、流れるタイプの方向指示器の取付キットが数多く販売されています。価格も1,000円代から1万円弱くらいまで様々です。先ほど紹介したポイントさえ押さえていれば、保安基準をクリアするシーケンシャル・ウインカーをDIYで作ることは、それほど難しい作業ではありません。

ただし、気を付けなければいけないのは、車種によって方向指示器が収められている部分の形状は様々だ、ということです。購入前に一度ヘッドライト周りを取り外して、方向指示器周りの形状を確認してからキットを購入しても遅くありません。配線の取り回しをどうするか、ということもシミュレーションしておきましょう。車種に対応したキットも、まだ数は少ないですが販売しています。



車検に通す時のコツは?

先ほどの保安基準を満たしていても、車検の業者やディーラーによっては「純正品ではない」というだけの理由で車検を通してくれない場合があります。そうした場合は思い切って業者を変更し、相談に乗ってくれるショップや業者を探しましょう。シーケンシャル・ウインカーやヘッドライト関連の施工を手がけているショップであれば、そこで車検をすることができるかもしれません。

方向指示器に関しての保安基準はかなり項目が多く、内容も多岐に渡っているので、DIYで取り付けるのが不安だという方は信頼できるショップを探して、そこで施工から車検までお任せするのもひとつの方法です。どちらにせよ大切なのは、きちんと相談できるスタッフがいるかどうか、ということです。お金も手間もかかることなので、くれぐれも慎重に!

まとめ

ここまで、シーケンシャル・ウインカーについて解説してきました。「シーケンシャル・ウインカーの車に乗りたいけれど、新車を買う余裕はない…」そういった方にとって、シーケンシャル・ウインカーの取付キットや、改造を手伝ってくれるショップの存在はありがたいですよね。取付場所やユニットの設置等、考えることはたくさんありますが、うまく取り付けられた時の喜びはとても大きいでしょう。

シーケンシャル・ウインカー搭載の新型車も、軽自動車であるN-BOXカスタムへの搭載をきっかけにますます増えていくことでしょう。そんな方向指示器の未来を担っていく新しいカタチ。自らの愛車を思い通りに光らせて、これからも満足度の高い楽しいカーライフを!