マセラティ・ギブリとは?イタリアン4ドアサルーンの魅力に迫る

マセラティ・ギブリとは?イタリアン4ドアサルーンの魅力に迫る

マセラティ・ギブリとは?

マセラティは、1914年にイタリアのボローニャで創業し、2018年現在はフィアット・クライスラー・オートモービルズ傘下の老舗高級車ブランドです。ボローニャの観光名所「ネプチューンの噴水」にちなみ、ネプチューンの持つ銛(もり)、トライデントがロゴマークのモチーフになっています。また、創業者であるマセラティ3兄弟の結束を表現しています。
ギブリは1966年発表の初代、1992年発表の2代目に続き、2018年現在は2013年から販売が開始された3代目モデルの生産が続けられています。初代と2代目モデルは2ドアクーペでしたが、3代目は4ドアサルーンとして登場し、1,000万円を切る価格と相まって驚きを持って市場に迎えられました。



現行ギブリのグレード構成

2018年2月現在のギブリのグレード構成は以下のようになっています。
マセラティ|ギブリ 935万円〜(新車)
マセラティ|ギブリS 1,093万円〜(新車)
マセラティ|ギブリS Q4 1,176万円〜(新車)
マセラティ|ギブリ ディーゼル 953万円〜(新車)
エンジンは大きく分けてガソリンとディーゼルの2種類です。ツインターボV6のガソリンエンジンはギブリに350馬力、ギブリSとギブリS Q4に430馬力のユニットが搭載されています。最上級モデルのギブリS Q4は4輪駆動モデルで、安定したスタビリティと0-100km/h加速4.7秒という加速性能を実現。ギブリ ディーゼルに搭載されるV6ターボディーゼルエンジンは275馬力を発揮します。5.9l/100kmの優れた燃費が自慢のグレードです。

ギブリの美点・魅力とは?

ギブリの最大の利点は、流れるような美しいボディラインです。全長は5mをわずかに切る大柄なボディですが、滑らかに絞り込まれたデザインにより、あまり大きさを感じさせません。サイドから眺めると、フロントウインドウはかなり傾斜していますが、室内空間はそれほど圧迫されておらず広々としています。イタリアン・デザインの真骨頂と言える、巧みなデザイン処理ですね。
ドライバーが常に目にし、手を触れる場所であるインテリアも、他社にはないマセラティ独自の世界が広がっています。ダッシュボードの真ん中には、マセラティ伝統のアナログ時計が鎮座。最高級レザーで覆われたシートは職人による手縫いのステッチが施されています。



気になるギブリのライバルは?

マセラティ・ギブリのライバルと言えば、やはりドイツ産の高級サルーン、ということになるでしょう。メルセデス・ベンツのEクラス、BMWの5シリーズ、アウディA6などの車種は、どれも完成度が高く安全装備も充実していて、走行性能も高いレベルにまとめられています。
ギブリもドイツ製ライバルたちに対抗して、最先端の安全装備を用意しています。マセラティ・スタビリティ・プログラムは、数多く取り付けられたセンサーにより、常時車両の状況を把握して、必要となれば複数の安全システムを連動して作動させることにより、ハンドリングやロードホールディングを維持します。例えば悪天候下で横滑りが生じても、すぐさまエンジンのトルク発生をコントロールし、ブレーキを細かく作動させ、一瞬でスタビリティを回復させることができます。

まとめ

ここまで、マセラティ・ギブリの魅力についてご紹介してきました。ギブリという名前は「北アフリカのリビアから地中海に向けて吹く熱風」が由来となっています。その名の由来通り、熱い心臓を宿した優雅なスポーツ4ドアサルーンは、ドイツ車にはない優美さを感じさせてくれる稀有な存在です。
搭載されているエンジンは、実は提携先であるフェラーリのマラネロ工場で組み立てられています。フェラーリ製のエンジンを搭載した4ドアサルーンという、その響きだけでもとても魅力的なマセラティ・ギブリ。街中で見かける機会もまだ少なく、なかなか気軽に購入できる価格帯の車ではありませんが、今後もマセラティ・ギブリからは目が離せません!