スバルの悲しき名車?アルシオーネSVX!復活はあるのか?

スバルの悲しき名車?アルシオーネSVX!復活はあるのか?

スバル・アルシオーネSVXはどんな車?

アルシオーネSVXは、富士重工(現スバル)が1991年9月から1997年12月まで販売していた、2ドアクーペタイプのスポーツカーです。
トヨタの「ソアラ」などをライバルとし、プレミアムクーペとして販売されていました。
3.3Lの水平対向エンジンを搭載し、パワフルな走りと低い車体が特徴的です。
20年以上前の車ではありますが、そのスタイリッシュなデザインから、現在も国内外に熱心なファンが多く、専門店もあるほどです。
ただ、バブル終了直後に販売されたというのもあり、当時セールス的には振るわず、現存する車が少ないため、今手に入れるのは困難な車です。

スバル・アルシオーネSVXの外装の特徴

アルシオーネSVXのデザインは、フォルクスワーゲンの初代ゴルフなどを手掛けたことでも有名な、イタリアの自動車デザイナー、ジョルジェット・ジウジアーロが担当したことも大きな特徴と言えます。
低いノーズと流れるような車体デザインは、まるで航空機のような雰囲気を出し、航空機メーカであった富士重工のイメージをそのまま表現しているようです。
国産車としては初めてミッドフレームウインドウを搭載し、ドアガラスがルーフ面まで回り込む作りになっており、360°ガラスで覆われているグラスキャノピーを実現しています。
この特殊な形状を守るかのように、全てのガラスの内側にはピラーが設置されており、強度補強もされているというのも特徴的です。
ただ、このガラスの形状から、ウインドウが一部しか開閉しない等のデメリットも存在します。



スバル・アルシオーネSVXの内装の特徴

アルシオーネSVXは内装にも強いこだわりを見せています。
前述したミッドフレームウインドウのお陰で車内はとても広く感じることができ、シートに奥行きを持たせることで、ロングドライブでもストレスなく、快適な走行が出来るような工夫がされています。
シートはエクセーヌとレザーシートが用意されていたり、アルシオーネ専用に開発されたオーディオシステムが搭載されていたりと、プレミアムクーペとしての高級感を強く意識した作りになっています。
もちろん高級感だけではなく、実用性にも優れていて、スイッチ類を運転席から手の届く位置に配置していたりと、大きなウインドウのおかげで視界が広くとられており、使い勝手の良さも考えられて作られています。

スバル・アルシオーネSVXのスペックの特徴

アルシオーネSVXのコンセプトは、800km程度のロングドライブでもストレスなく走ることができる車を目指すというものでした。
このため、スポーツカーなどに多く搭載されているパワーユニットのターボを避け、自然吸気エンジンを採用しているということが特徴的です。
自然吸気エンジンにこだわりながら、スポーツカーらしい力強いトルクと疾走感を出すために、エンジンも3.3Lの水平対向エンジンを新開発し、また安定したロングドライブを実現するために、全車にAWDシステムを標準搭載することで高い走行性能を実現することが出来ました。
全てにおいて新しく、革新的な車を作ろうとしたことは、当時のスバルにとって、とても挑戦的なことであったといえます。



スバル・アルシオーネSVX復活があるのかも?

ここまでのお話で、アルシオーネSVXがスバルにとってとても挑戦的で、革新的な車であったということはお分かりいただけたかと思います。
このアルシオーネSVX、復活するのでは?という噂があります。
というのも、2014年のジュネーブモーターショーにてスバルは「SUBARU VIZIV2 CONSEPT」という車を発表しました。
この車は同社フォレスターの様なSUVタイプのプラグインハイブリッドなのですが、このコンセプトカーに搭載されると噂されているエンジンがアルシオーネと同じ3.3Lの水平対向エンジンではないかと言われています。
それにより、このコンセプトカーをベースにした新型アルシオーネSVXが開発されるのでは?と一気に噂になりました。
もちろん噂ですので、発表もされておりませんし、本当に発売されるかもわかりません。
ただ、この噂通りに新型アルシオーネが開発されるのであれば、ファンはもちろんのこと、車好きであれば興奮するのではないでしょうか?

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回はスバルが誇る名車、アルシオーネSVXとはどんな車なのか、復活の噂についてお話してきました。
これまでのお話から、アルシオーネSVXがどれだけ革新的で先進的な車かというのはお分かりいただけたかと思います。
アルシオーネSVXは、ここまでの挑戦をしたにもかかわらず、時代や環境が伴わず本当に不運な車であるといえると思います。
現存する車も少なく、中々お目にかかることが出来ない車ではありますが、90年台の最新技術を目の前で見たいと思った方も少なくはないのではないでしょうか
また、今回の復活の噂が本当であるならば、新たな未来の車を見れる可能性もひろがり、車ファンにとって、とても夢の膨らむ話ですよね?
いつ本当のことが分かるのかはわかりませんが、それまでの間ワクワクしながらスバルの動きを見ていきたいですね。