知らなかったじゃ済まされない!必ず知っておきたい車の警告灯4種

知らなかったじゃ済まされない!必ず知っておきたい車の警告灯4種

普段からしっかりとメンテナンスを行なっている方はあまり目にすることが無いもの、それが車の警告灯です。車の警告灯は『お持ちの車の異常』を表したもので、放っておくと重大な事故や取り返しのつかない故障へと発展してしまう恐れのある、いわば『車が発する危険信号』のようなものです。
しかし、多くのドライバーがこの警告灯についての知識がないまま車を運転しています。
そこで、そんな方のために「知らなかったじゃ済まされない!必ず知っておきたい車の警告灯4つ」についてご紹介したいと思います。
専門的な難しい言葉は出来るだけなしにして、わかりやすく解説しようと思っています。ぜひこの記事を参考に、今後の素敵なカーライフの役に立ててくださいね。

エンジン警告灯

エンジン警告灯は、スピードメーターの近くにあることがほとんどです。表示は黄色と決まっており、主に「すみやかに点検が必要」という場合に点灯するようになっています。エンジン警告灯が点灯するのは、大きく分けて以下の6つが反応した場合が考えられます。
■O2センサー(排気ガスの酸素濃度を測るセンサー)
■エアフローセンサー(エンジン内に空気を送る量を測るセンサー)
■カム・クランク角度センサー(エンジンのカム・クランクの角度を測るセンサー)
■イグニッションセンサー(点火系センサー)
■アクセル開度センサー(アクセルの踏み込む量を測るセンサー)
■バッテリーセンサー(バッテリー以上の際にもエンジン警告灯が点滅することが有る)
などが挙げられます。
原因がどちらにしても、すぐに車が動かなくなるという訳ではありません。万が一走行中に点灯した場合でも、その場で車を停車させる必要はありません。
しかし、そのままの状態で放っておくと取り返しのつかない故障や、大きな事故に繋がりかねません。もし愛車の警告灯が点いてしまった場合、できるだけ早急に点検に出す必要があるのです。



油圧警告灯

油圧警告灯は、エンジン内を流れるオイル(エンジンオイル)の油圧が一定基準より異常に低下することで点灯する警告灯のことを指します。点灯の主な原因が
■オイル量の減少
■オイルポンプの破損・故障
によって生じることが多く『赤色』のランプで油圧異常を警告します。赤色のランプは「車両をすみやかに停車せよ」という意味を持っており、そのまま走行させると大変危険な状態に陥る可能性があります。万が一そのままの状態で走行を続けると、エンジン内部が焼き付いてしまい、エンジンの載せ替え・廃車という最悪の結末を迎えることとなってしまいます。
こうならない為にも、普段からメンテナンス(オイル交換など)を怠らないようにしましょう。もし、お持ちの車の油圧警告灯が点灯した場合、落ち着いて停車させ、ロードサービスや近くのカーショップなどに連絡するようにしましょう。

水温警告灯

水温警告灯とはエンジンを冷やす冷却水(クーラント液)の温度が異常に高くなった時に点灯する警告灯です。エンジンは走行していると熱を持ちます。その熱を下げる役目を果たしているのが冷却水というわけです。もし、水温警告灯が点灯すると何らかの理由でエンジンの冷却が妨げられていることが考えられます。点灯する主な理由に
■冷却水不足
■サーモスタット・サーモメーターの故障
■ウォーターポンプの故障
■冷却用電動ファンの故障
などが考えられます。万が一水温警告灯が点灯したままの状態で放っておくと、オーバーヒート(エンジンが正常に動くための温度を超える)してしまい、エンジン故障や重大な事故を起こしかねません。なおかつ、オーバーヒートが原因でエンジンが故障してしまった場合、エンジンの載せ替えが必要になってきます。交換費用に20万円~50万円程度のお金が必要になってきてしまうので、ランプが点灯した際はすみやかに、安全な場所に車を停車させましょう。



充電警告灯

今回ご紹介する中で、最も注意して頂きたいのが【充電警告灯】です。充電警告灯と聞くと一見「バッテリー異常じゃないの?」とお考えかもしれません。しかし、充電警告灯の点灯をそんな悠長に考えていてはいけません。
充電警告灯は車に流れる電圧が、一定よりも低下している場合に点灯します。車は走行するにあたり、非常に多くので電力を使用しています。逆に言うと、車を走らせるのに電力は不可欠という訳です。万が一、充電警告灯が点滅してしまったらバッテリーの残量だけで走行しなくてはならない状態に陥ります。もし、そのような状態に陥ってしまったら、車が緊急停止するのも時間の問題です。なおかつ、走行中である場合、エンジン停止と共にフットブレーキが利かなくなってしまいます。こうなると重大な事故を起こすのは目に見えていますね。
もし、ご自身の愛車の充電警告灯が点灯した場合は、即座に車を停車させ、ディーラーやロードサービスに連絡するようにしましょう。

まとめ

いかがでしたか?普段、車の警告灯を目にする機会はほとんどありません。メンテナンスや日々の点検を行っていれば、たいていは防げるものばかりです。
しかし、やはり車は劣化するもの。しっかりと整備を行っていても、車の不調は100%防げるものではありません。万が一、上記の警告灯が点滅してしまった場合でも、落ち着いて車を停車させ、ロードサービスやディーラー、近くの車屋に連絡するようにしましょう。早めの対応が、ドライバーと愛車を守ってくれるというものです。