車の塗装補修にはタッチペン!使用上で注意したいポイントを解説

車の塗装補修にはタッチペン!使用上で注意したいポイントを解説

タッチペンで 車の小さな傷を自分で補修する

ご自分の愛車のボディを良く見ると記憶にない傷や、こすり跡を発見することがありますね。また、車のボディは経年によって塗装が部分的に剥がる現象を起こすこともあります。こんな時に補修の手段としてタッチペンを使い、自分で補修する方法があります。
タッチペンとは自動車に使用する補修用塗装ペンのことですが、補修部分が広範囲になるケースや、深く傷が入ってしまっている場合には向いていません。
あくまでもペン形状や刷毛である先端で補修できる範囲が好ましいです。深くえぐれた傷や広い傷の場合は、補修前に一度カーショップなどで傷の状態を見てもらいましょう。



愛車のペイントカラー確認が必要

タッチペンはネット通販やカーショップで購入できます。購入前には、ご自分の愛車のペイントカラーを調べておくと良いです。
愛車のペイントカラーを確認する方法は、エンジンルーム内やフロントドアのセンターピラー付近にコーションプレートというものが取り付けられています。ここにペイントカラーの情報が記載されています。また、コーションプレートの取り付け位置は各自動車メーカーによって異なっています。
タッチペンの先端はフェルト式タイプと刷毛タイプがあります。どちらもあまり大きな差はなく、小さい傷専用の補修用品です。タッチペンは使い方ひとつで、見た目の仕上がり状態に後々影響してきます。

マスキングテープを使い傷跡部分を磨く

ボディ塗装の小さな傷跡には僅かな突起やへこみがあります。補修する前にはコンパウンドで磨いてインクの乗りを良くしておきます。コンパウンドは研磨剤が含まれています。
コンパウンドで傷跡部分を磨いておくと凹凸の状態が滑らかになります。これによってタッチペンの塗装の乗りが良くなります。しかし注意するポイントがあります。
先ほど記述した通りコンパウンドには研磨剤が配合されています。傷跡を磨けば、ある程度の傷は目立たなくなりますが、正常な塗装面までコンパウンドで磨いてしまうとボディに傷を残しかねません。
コンパウンドを使用する時は極力傷跡の部分だけにして下さい。はみ出て磨いてしまう恐れがあれば、事前にマスキングテープで正常な塗装面の保護を忘れてはいけません。



タッチペンのインク量を調整する

また、マスキングテープの役目は磨きの傷を抑制する以外に、タッチペンで塗装する時の不意なインクのはみ出しにも効果があります。
傷跡が跳ね石等による点状の補修であれば、マスキングテープを貼りタッチペンの先端部分で優しくインクを置くように塗ると良いです。しかし、引っ搔き傷等の場合は、マスキングテープで塗る部分だけを確保したうえで、塗装を実施して下さい。これは後々の仕上がりの見た目に大きく影響してきます。しっかりとマスキングをしましょう。
またタッチペンで塗装する前には、予め不要な紙等に必ず試し塗りを行って下さい。これはペン先のインク量を調整する意味合いがあり、塗装時のインクの出過ぎを防ぎます。

まとめ

愛車の小さな傷を見付けた時に、ご自分の治せる範囲であればタッチペンで補修することが出来ます。但し、深く傷が入り込んでいる状態や、傷の範囲が広いケースには専門業者に相談する事をオススメします。補修塗装を失敗してしまうと愛車の見た目も悪くなりますし、もし下取りで査定する時にマイナスポイントとなります。
よって、ご自分で補修をするという作業は、常に自己責任であるという事を念頭に置きましょう。
なるべく補修後を目立たせないためにも、まずは愛車のボディカラーに適合したタッチペンを購入して、作業にはマスキングテープを使い補修範囲を最小限に留めて下さい。塗料は厚く塗り過ぎても仕上がりが悪くなりますので、事前に試し塗りをしてインクの量を調整しましょう。