車間距離を詰めると事故発生率が急激に高まる!その理由とは?

車間距離を詰めると事故発生率が急激に高まる!その理由とは?

ドライブレコーダーが普及する現実

私達が車を運転するうえで車間距離の保持が適切でない場合、時として思わぬ事故へと繋がります。
2017年には車の車間距離によるドライバー同士のトラブルが、頻繫にメディア等で明るみになり、社会問題にまで発展した1年でもありました。この背景の一部にはドライブレコーダーの普及により現実を映し出す、その有様が一般の方々にも目に触れる機会が多くなったとも言えます。
ハンドルを握る私達には決して他人事ではない、交通トラブルという数々の現状を突き付けられました。これにより2017年には、さらにドライブレコーダーの購入率が急速に高まります。また、この年は後方用のドライブレコーダーも搭載される方々が増え、ドライバー自身が身を守る術の意識が高まりました。



トラブルを防ぐ防衛運転も常に求められる

交通トラブルのケースとしては、車の車間距離を詰める「煽り運転」が問題視されました。後方用ドライブレコーダーが普及した裏付けには、この煽り運転の影響があります。
この後方用のドライブレコーダーによって、後続車から煽られたという証拠が残ります。後々に問題等が生じてしまった場合には、歴然とした証拠として警察に届けられる要素があります。
しかし、前方を走るドライバーにもトラブルに繋がる何かしらの伏線があったケースも現実にあります。煽るドライバーに非があるのは明白でありますが、そのトラブルに繋がる要因を極力発生させないよう、前車のハンドルを握る私達も肝に銘じておく必要があります。これも、ひとつの事故防止に繋がる防衛運転となります。

車間距離を詰める人、詰められる人

ここで車の車間距離を詰められる側と詰める側、その状態で運転をすると双方にどのようなドライバー心理が働いてしまうのかを解説します。
前方の詰められる車は、それまでの原因や伏線はどうあれ、車間距離を詰められている恐怖感を抱きます。すると、詰められる側のドライバーは後方の車の存在が気になり、バックミラーを目視する回数が通常に比べて格段に多くなります。
これは同時に前方の注意力が散漫になり、前方不注意の要因に繋がります。万が一、前方で飛び出し等の突発的な動きがあっても、それに対処するべくブレーキの踏み込みやハンドル捌きに支障が出ます。
前方の車の立場が私達であった場合には、急いでいる後方の車を先に道を譲った方が賢明です。



譲り合う運転は自分の身を守る

前項での後方の車に先に道を譲る行為は、あくまでも後方のドライバーが急いでいると思われるケースに有効な対処法のひとつです。ウインカーやハザードランプを付け左側へ適切、且つ安全にスピードを落としながら止まって譲ります。
中には故意的に車間距離を詰めるような悪質と思われる場合には、車を停止させてから警察へ連絡する行動も意識しておきましょう。
では車間距離を詰める側の運転心理には、急ぐ・悪質を含めて、後続車のドライバーは前車のブレーキランプばかりを目視している傾向があります。
車間距離を詰めながらも前車のブレーキのタイミング等の動向を注視しています。これにより詰める側のドライバーは、ブレーキランプに気を取られている為に、他の注意すべきポイントを見落とす事に繋がります。

まとめ

ドライブレコーダーの普及で、世間の危険な交通事情が広まりました。自身の身を守る手段、又は証拠画像を残すという意味でドライブレコーダーは有効です。しかしながら、煽り運転等も今に始まった事では無く、以前から起こっていた事象でもあります。
今回は車間距離に特化して紹介しました。やはりドライバー同士がお互いに思いやりの心を常に持ちながら、運転をすることも重要な事故防止に繋がります。
車間距離を詰めて走行する行為、詰められる側、どちらも事故に繋がる危険性は増します。ゆえに双方に“得”はありません。ハンドルを握る時は初心を忘れずに、安全運転を心掛けていきましょう。