スバル最後のミニバン エクシーガクロスオーバー7 2018年3月末で生産終了
- 2018.02.13
- 車種情報
スバルのミニバンがなくなる⁉︎ ミニバン大国 日本から世界視野へ
日本で生まれ、世界を舞台に活躍している『スバル』ですが、このたび日本国内においてミニバンから完全撤退する運びとなりました。
コンパクトカーのシェアがどんどんと進む上に、燃費競争でも不利な大型重量車種に見切りをつけたということなのでしょう。
更に、近年の車離れもこの流れに拍車をかけていると考えられます。
世界に目を向けた時、同じ大型重量車種でもシェア率の高い『SUV』が流行な真ん中にあります。
これまでもスポーツ使用もできるSUVに力を入れてきたスバルが、今後ミニバンにも力を注いできた時間をSUVに割り振る度合いが増えていくでしょう。
スバル エクシーガクロスオーバー7 生産終了直前
スバルが提供する最後のミニバンである『スバル|エクシーガクロスオーバー7 275万円〜(新車)』が、とうとう2018年3月末をもって生産終了の運びとなりました。
ミニバンでありながら、そのフォルムはSUV クロスオーバータイプの人気を博した車種になります。
2008年のエクシーガ発表から10年という期間、2015年のマイナーチェンジによりエクシーガクロスオーバー7と車名を変更して走り抜けてきましたが、特約店では2017年12月18日をもって受注締め切りとなっています。
現状発注が入っている台数分が、最後のエクシーガクロスオーバー7の新車となるのです。
クロスオーバー7となり、SUVテイストを取り入れてパッと見ただけではミニバンとは思えないそのフォルム、7名乗車できる快適な車内空間、突き上げ感のないフラットな乗り心地、それでいてアクセルを踏み込めば力強い走りを見せてくれたエクシーガクロスオーバー7。
今後手に入れようと考えても、中古車でしか手に入れられなくなったと思うと寂しく思います。
ミニバン撤退を決めたスバル 今後の動向はいかに?
今後スバルが力を注ぐ方向はSUVであると考えられます。
その根拠として、2017年4月に開催されていたアメリカ ニューヨークモーターショーで発表されていたのが[7人乗りSUV]であったことが挙げられます。
大型SUV『アセント』が会場で発表され、2018年にアメリカ国内専用車として販売開始されることが予定されています。
ボディーサイズ『全長5050mm×全幅1990mm×高さ1840mm』というビッグボディーは、トヨタ ランドクルーザーよりもワイドな仕様となっています。
日本国内では3列シートSUVは多くありませんが、今回生産終了となるエクシーガクロスオーバー7のワイド仕様と考えると、道路事情を考えなければ日本国内で販売しても人気が出そうなものです。
アメリカ国内で人気のスバル 人気の秘訣は?
アメリカではスバルの人気が高いのですが、これまでのWRCでの成績が大きく関わっているでしょう。
レガシー・インプレッサ・フォレスターなど、ヒルクライムでもダウンヒルでも悪路でも圧倒的なパフォーマンスを発揮してくれる素晴らしい自動車という印象が強いようです。
現状でも、シェアに対し生産数が追い付いていないという状況が発生しているほどです。
インテリアなどに力を注ぐだけではなく、確実な走行性能をドライバーに与えてくれるという実績があるからこそのシェア率。
モアパワーを求めるアメリカらしい自動車の選択方法といえるでしょう。
3,000ccクラスといえば、アメリカ国内ではミドルクラスの排気量でありますが、ハイクラスの排気量を誇る自動車とも対等に走行することができる上に燃費も良い自動車であるので、人気が出るのも当然です。
今後のスバルのミニバンはなくなってしまうのか? ミニバン大国 日本の今後
現在の日本国内での自動車事情を鑑みると、ミニバンの製産は減少起動を辿るものとなってしまうでしょう。
現に、他の自動車メーカーもミニバンの市場から撤退傾向を見せているほどです。
個人の自動車保有数が減り、コインパーキングや自動車ディーラーなども参入しているレンタカー産業が賑わっていることもあり、家族単位で乗車するための自動車の製産は減少を留めないでしょう。
しかし、それは今後製産をしなくなってしまうというわけではありません。
絶対数こそ減少していくでしょうが、ニーズがある以上なくなるということはないのです。
中古車市場で今現在あるミニバンを流通させていくにしても、自動車は劣化していくもの。
日本国内でのニーズが回復してくれば、またスバルのミニバンは市場に流れ始めるでしょう。
まとめ
2018年をもって、スバルはミニバンの市場から撤退する運びとなりました。
とても残念なことですが、ミニバンに割り振っていた時間を他の車種に向けることを思うと、今後よりクオリティの高い自動車がスバルから発表されていく可能性が増えますので、希望の光も見えています。
ミニバンの市場に、いつの日かスバルの名前が戻ってくるのを心待ちにしながら時を過ごすこととしましょう。