タイヤの価格に差がある理由 有名ブランドタイヤと格安タイヤの違い
有名ブランドのタイヤだから安心は間違い? 高価格な有名ブランドタイヤにも穴はある
1本単価数万円もするような有名ブランドのハイエンドタイヤ。
誰が見ても『安心』というキーワードが頭に浮かぶタイヤです。
しかし、どんなに高価なタイヤであってもパンクやバーストなどのトラブルは付き物です。
絶対にトラブルを起こさないタイヤというものは存在しません。
また、使用すれば消耗されるということもタイヤの常識です。
高価なタイヤを使用すればトラブルフリーであるという勘違いはしないようにしましょう。
有名ブランドタイヤにも、リーズナブルな価格帯のタイヤは存在しています。
高価格帯のタイヤとの耐久度の違いはほとんどありません。
むしろ、ロングライフ性能だけをピックアップしてみるとリーズナブルなタイヤの方が優れていたりもします。
全てを網羅しているハイパフォーマンスタイヤは、現状難しいということになります。
格安タイヤは使用しても大丈夫? 誰もが気になる格安タイヤの実態
有名ブランドタイヤには、品質に対する安心感があります。
しかし、格安タイヤは『安かろう悪かろう』なのではないかと疑心暗鬼になるドライバーが多いのではないでしょうか。
結果から申し上げれば『多くを望まないのであれば、格安タイヤを使用しても何ら問題があるわけではない』ということになります。
使用しているゴムの品質、配合されているポリマーや添加物質の量や配合率の違い。
これらに違いこそあれど、基本的なタイヤに求められる『自動車を走行させる』という機能には問題がないのです。
大きく違うのは『低燃費性能の高さ』『グリップ力の均一性』『ロングライフ性能の長さ』などが挙げられます。
現在の有名ブランドタイヤの性能の高さはさすがの一言に尽きます。
しかし、格安タイヤのそれも過去の有名ブランドタイヤのものと見比べれば遜色ないレベルにまで引き上げられているのです。
例えるならば、3世代4世代前の有名ブランドタイヤのクオリティが現在の格安タイヤのクオリティというところでしょう。
誰もが使用してきているタイヤと同レベルの性能を持っている格安タイヤ。
毛嫌いするようなシロモノではありません。
スタッドレスタイヤはどんなものを使うべき? 雪の日を安全に運転するために
冬が近づくに連れ、自動車も冬支度を進めなければならなくなります。
その最も大切な要素が『スタッドレスタイヤ』の選択です。
安全に雪道やアイスバーンを走行するためには、質の良いスタッドレスタイヤを選ばなければなりません。
そのため、スタッドレスタイヤに関しては『リーズナブルなタイヤを選択しない』ということが大切になります。
リーズナブルなタイヤは、往々にしてゴム質が固いタイヤが多いです。
雪道やアイスバーンを安全に走行するためには部分的に柔らかいスポットがあるのではなく、しっかりと雪や氷に噛みこむことができる柔らかいトレッド面である必要があります。
そんなトレッド面を求める上で、タイヤ価格が高くなってしまうという必然的なデメリットはあるのですが、ここだけはケチらないようにしましょう。
スポーツタイヤはなぜ高い? ハイパフォーマンスタイヤが高い理由
自動車の運動性能を高める上で、スポーツタイヤというものは絶大な威力を発揮してくれます。
路面を確実に捉え、エンジンの発するエネルギーを余すところなく路面へと伝え、自動車を力強く進行させるために作り出されたスポーツタイヤです。
圧倒的に柔らかく、ロングライフ性能を犠牲にしてでもスピードを追求することができます。
そのスピードを追求するためには、トレッド面の温度を高く維持する必要があるのですが、その温度を上げるためにはハイスピードで走行し続ける必要があり、一度上がったトレッド面の温度は下がりづらいという特性もあります。
そんな特性を実現させるために、さまざまな添加物質を織り交ぜていて、均一化させたり少しでもロングライフ性能も保たせるために多くのテクノロジーが詰め込まれているのです。
ネームバリューも価格に含まれていますが、タイヤを構成している素材そのものに価値があるため高額なタイヤとなっているのです。
結局どんなタイヤを選択するのがお得なの? オススメなタイヤの選び方
詰まるところ、タイヤは消耗品です。
使用限度を過ぎてしまえば車検にも通らない危険なタイヤと判断されてしまいますので、できればコストを抑えたものを使用したいと考えるのが消費者として当然の考えです。
サマータイヤは、必ず有名ブランドタイヤを選択する必要はありません。
あなたの懐具合に合わせ、有名ブランドタイヤの高品質なタイヤでも格安タイヤの若干性能が劣るタイヤでも使用して構わないと思います。
乗り心地の良さ、燃費性能、ロングライフ性能などを少しでも高めておきたい場合は有名ブランドタイヤの選択をすべきです。
多くは求めないが、少なくとも車検間は使用したいと考えるのであれば格安タイヤでも問題ありません。
スノータイヤ・スタッドレスタイヤに関しては、安全性の確保が最重要ですので有名ブランドタイヤを選択することをオススメ致します。
まとめ
有名ブランドタイヤと格安タイヤの価格差には、タイヤに対する根本的なアプローチの方法に違いがあります。
自ら開発を進めている有名ブランドに対し、格安タイヤはその既に開発されているテクノロジーを流用している側面があるのです。
有名ブランドタイヤが過去に採用していたテクノロジーを使用しているということで、格安タイヤを毛嫌いする必要はありません。
数年後には、スタッドレスタイヤでさえも格安タイヤを選択しても問題ないという時代がくるでしょう。