ホイールオフセットって何?ホイールチェンジの基礎知識を教えます

ホイールオフセットって何?ホイールチェンジの基礎知識を教えます

ホイールオフセットって何? あなたの自動車を華麗にドレスアップ

自動車に乗っていると、多くの場合サマータイヤとスタッドレスタイヤの2セットを所有することとなります。
タイヤをその都度交換するよりもホイールとセットで交換する方がお手軽ですし、何度もはめ替えているとタイヤ自体の強度が弱くなってしまうからです。

さて、その2セット目のホイールを用意する際に知っておかなければならないのが『ホイールオフセット』になります。簡単にいってしまえば、ホイール取り付け面から内側にタイヤが多くあるか、外側に多くあるかということになります。
同じ自動車を使用した場合、ボディーの内側に入り込むような場合を『プラスオフセット』と呼び、外側にはみ出るような場合を『マイナスオフセット』と呼びます。

ホイールオフセットが変わると何が変わるの? オフセットによる違い

オフセットが変わることで、あなたの選べるタイヤの種類が変わってしまうことがあります。
例えばノーマルオフセットがプラス40だと仮定した場合、法令的にはプラス30程度までのオフセットであれば車検対応できる範囲になります。
この時、ノーマルタイヤ幅が195mmであれば、205mmのタイヤを履かせることも可能だということになります。

このタイヤ幅を変えることができるメリットは、自動車の安定性向上のためにとても役に立つチューニングポイントになります。
路面との接地面が増えるので、直進安定性が飛躍的にアップします。
しかし、タイヤ幅を過剰に広げてしまうとタイヤハウスインナーに鑑賞してしまうので注意しましょう。



ホイールオフセットの計算方法を知ろう 許容範囲を調べる方法

ホイールオフセットを変更する場合、現在のホイールがどんなホイールでどの程度までの振り幅があるのかを知る必要があります。

現在ボディーから何mmホイールが内に入り込んでいるかを知る必要があり、全てはそこから始まります。
そして、そのホイールのオフセット値がどのようになっているのかで今後のホイールの選択肢がわかっていくのです。

そこで、まずはボディーから何mm内に入り込んでいるのかを調べてみましょう。
用意するのはテープと糸と錘になるものです。
ホイールアーチの頂点からテープで錘をつけた糸を垂らし、ホイールのリムとの距離を測ります。
たったそれだけ原始的な方法ですが、これが一番正確で確実な方法です。

ホイールオフセットの計算方法を知ろう オフセット値の変化による影響

ホイールオフセット値によるセッティングへの影響は、とても単純な計算で対応していくことができます。
オフセット値1の上下がホイール位置1mmの移動距離となるのです。

つまり、プラスオフセット40のホイールであれば、数字を35にすれば5mm外側にせり出して、45にすれば5mm内側へ入り込むということです。

この法則を理解しておけば、あなたがホイールを選ぶ際に選択肢が大きく広がることでしょう。



ホイールオフセットの計算方法を知ろう ホイールを選ぶ際に表記されているJって何?

ホイールを選択していると必ず目にする[J]という記号があります。
これはホイールの太さを表していて、1J=25.4mmの幅があります。

純正ホイールのほとんどが7J程度となっていますが、約178mmの幅のあるホイールとなります。
この1Jの変位は、内側と外側を合わせた変位となり、均等に12.9mmずつ変異していきます。

オフセット値とJ数値の変位をすり合わせていくことで、ホイールチェンジをただのドレスアップではないチューニングとすることができるのです。

まとめ

ホイールチェンジは、ただのドレスアップではありません。
ルックスを重視しつつも、自動車の性能を引き上げることができるれっきとしたチューニングなのです。

純正値を守ったホイールチェンジももちろん良いのですが、せっかくホイールチェンジをするのであればインチアップしてみたり、幅を太くしたいと考えることもあるかと思います。
ちょっとした知識で、あなたの自動車のポテンシャルアップも視野に入れてみませんか。