電動ポリッシャーで、クルマのボディを美しく

電動ポリッシャーで、クルマのボディを美しく

ポリッシャーって何?どう使うの?

電動ポリッシャーという道具をご存じですか?polishという言葉は、ものの表面を磨くや滑らかにするという意味の英語。ということで、ポリッシャーとは磨き、滑らかにする道具、つまり車のボディを磨いてきれいにする電動工具なのです。もともとは車のボディを洗浄するプロ用のツールでしたが、最近では、電動ポリッシャーを購入して自分でクルマのボディをきれいに仕上げたいという方も増えています。それに応じて、ネットやカー用品店などでも様々な機種が入手できるようになりました。とはいえ、本来はプロ用の道具ですから、使い方によっては、バフ目と呼ばれる磨き跡が逆に目立ってしまったなど、使いこなすためには、それなりの技と知識が必要です。価格も1万円前後から、プロも使うような数万円のものまであります。まずは使い方や特徴をしっかりと研究した上で購入されるのが良いでしょう。

電動ポリッシャーの基本

電動ポリッシャーは、ドリルのように回転する部分にバフと呼ばれる磨き用のパーツを付けて使う道具です。使い方に応じて、いくつかのタイプがあります。まずはシングルポリッシャー。これは、簡単に言えば、バフが単純に回転するだけのタイプです。その分研磨力がありますが、削りすぎたりする恐れもあり、それなりの技術が必要です。次にダブルアクションポリッシャーです。ダブルアクションとは、その名の通り回転に加えて、叩くような前後方向の動きを組み合わせたタイプです。研磨力は多少弱いですが、大きな失敗をする確率は下がるので、初心者にも安心といえます。どちらも、回転するバフを車のボディに押し付けて使うもの。やりすぎれば塗装が剥げる場合もありますので、慎重に作業することが必要です。



ポリッシャーを使う前に、まずは丁寧に洗車を

ポリッシャーは、高速で回転する道具ですから、仮にボディに砂などが付いていたら、砂粒をこすりつけることになり、きれいにするどころか逆に傷をつけてしまいます。そのためにも、まず最初に行う作業は、洗車です。そして、できれば風が吹いてほこりが舞うような日や、炎天下の屋外などでの作業は避けたほうが良いでしょう。理想は屋根付きのガレージなどがあるとよいのですが、都市部ではなかなか難しいかもしれません。できるだけ穏やかな天候の日を選ぶことも大切なことです。まずは、丁寧に洗車をして水分をきれいに取り、ポリッシャーをかけたくないメッキ部分などは、マスキングをしておきます。

ポリッシャーには、バフとコンパウンドが必要です。

ポリッシャーは本体の他に、ウレタンやウールでできたバフと呼ばれる磨き用の円盤状のものと、コンパウンドと呼ばれる磨き剤が必要です。どちらも目の粗いものを使うと磨きすぎてしまうリスクもありますので、最初は細目など目の細かいものを使ってやるほうが初心者には安心です。ポリッシャーにバフを取り付けるには、マジックパッドと呼ばれるバフを取り付けるパーツも必要です。回転軸のサイズを確認して適合するパッドを購入し、バフを適切に取り付けてください。バフも、超細目など細かいものを使うのが良いでしょう。ボディの色が薄い色用と濃色用がありますが、黒など濃い色のボディカラーは、アマチュアの場合には、バフ目が残りやすいので、淡色のクルマに比べてさらに注意が必要です。コンパウンドも細目、超細目など細かいものを使い、豆粒程度を、バフに3~4か所付けて使います。



磨くエリアは、40cm四方くらいの範囲を順番に。

洗車を完了し、水分除去とマスキングも終わったら、いよいよ磨き作業です。作業を始める際には、ボタンやファスナーなどボディに傷をつけてしまうものが付いていない作業用のつなぎやトレーナーなどを着用し、襟ひもなどポリッシャーに巻き付くものがない服装で作業を行って下さい。まずボンネットから始めますが、磨く範囲は、一気にボンネット全体を磨くのでなく、40cm四方くらいの範囲を行ったら次の場所へと段階的に作業を進めていくほうが失敗を避けられます。段差のあるところなどは、連続して磨かずに、必ず作業を区切ってやるように。一気に磨くとミスをしてしまうおそれがあります。丹念に作業をしようという思いが強すぎると、同じところを磨き続けて削りすぎたり、傷を付けたりしてしまうこともあります。まず最初は、欲張らず無理をせず、軽く磨くような気持で磨きすぎないことを心がけて作業をすることが大切です。

まとめ

電動ポリッシャーとは、車のボディを磨いてきれいに滑らかにする電動工具です。もともとは車のボディをきれいにするプロが使っていたもので、シングルポリッシャーやダブルアクションポリッシャーなど色々なタイプがありますが、1万円前後から数万円まで様々なものが入手できます。アマチュアには研磨力のマイルドなダブルアクションポリッシャーが使いやすいと思います。初心者は、バフとコンパウンドなどの必要備品は、なるべく目の細かいものを選び、磨き過ぎに注意しながら丁寧に作業することで、アマチュアでも自分の車を美しく仕上げることができます。まずは、各機種の特徴や作業内容を十分に研究することが大切です。