スバルが誇るスポーツセダンWRX!S4とSTIはまるで違う車?

スバルが誇るスポーツセダンWRX!S4とSTIはまるで違う車?

スバルWRXはどんな車?

スバルWRXは1992年に世界ラリー選手権(WRC)への出場を見据えて同社インプレッサに登場したスポーツグレードです。
初めはインプレッサの派生グレードであったWRXですが、現行車である2017年のモデルチェンジ時にはインプレッサの冠が外れており、WRX単名での販売になっています。
これはスバルがWRXをスポーツセダンのフラグシップとして独立させたい意味も含まれており、販売上も別の車種として扱われています。
WRXには大きく分けて幅広い層に楽しんでもらえる「S4」と、よりスポーティーな「STI」の2つのグレードが用意されており、それぞれに違いがあります。
今回はそんなスバルWRXの魅力をご紹介していきます。



S4とSTI見た目に違いはそんなにない?

WRXは独立開発ではあるものの、インプレッサWRX-GVB型をベースに改良されたボディを使用しているため、S4とSTIでの見た目の違いはほとんどありません。
少し違いがあるとすればS4の方が車高が5mm低いといった程度です。
ボディデザインはインプレッサWRを踏襲しており、スポーツセダンらしく、2ドアスポーツクーペと比べると、肉厚な印象を受けます。
効率よくエンジンルームに空気を取り込む事で、エンジンを効率よく冷やすことのできる大きなエアダクトが印象的で、ラリーカーとしての外観を象徴しています。
またS4、STIどちらのグレードでもオプションで大型のリアスポイラーを設置することが出来るため、空力的にも優れた性能を発揮することが出来ます。

走行性能は全然違う!S4とSTI

外観上の違いはほとんどないS4とSTIですが、エンジンなど走行性能にかなりの違いがあります。
S4、STI共に水平対向エンジンを搭載していますが、トルク感が強くどんな状況でも走りやすいS4のFA20と、高回転域に高速の伸びに優れているSTIのEJ20を搭載しています。
これはそれぞれのトランスミッションの違いにより、性能を分けているといえます。
S4はCVTを搭載しており、ATらしい運転のしやすさとFA20の強いトルクが、路面状況にかかわらず快適に走れるのが特徴的です。
一方STIは、6速MTを搭載しており、MTで低回転域から高回転域まで無理なくまわすことができ、よりスポーティーで本格的な走りができることが特徴的です。



安全性能にも違いが!

スバルのスポーティーな走りを手軽に味わうことができるS4と、本格的なスポーツ走行が可能なSTIでは、装備されている安全装備にも大きいな違いがあります。
幅広い層がより楽しく乗れるような工夫がされているS4には、前方の障害物や人を素早く認識して、自動でドライバーの運転のサポートをしてくれる、スバルの代名詞ともいえるアイサイトが搭載されています。
一方STIにはアイサイトは搭載されていません。
アイサイトは障害物を察知して自動でブレーキアシストなどをかける、半自動運転のシステムであるため、STIの本格的なスポーツ走行を実現する車に搭載してしまうと、ギリギリなライン取りの走りや攻めたアクセルワークをしてしまうと、ブレーキアシストが働いてしまい、ドライバーの思うように車が挙動してくれなくなってしまうので、S4ではより大衆的に、STIはより本格的なスポーツ走行が出来るようにあえて機能を分けていると言えます。

まとめ

いかがでしたでしょうか?
今回は、スバルのスポーツセダン、WRXのグレードによっての違いについてお話してきました。
見た目はほとんど変わりないS4とSTIですが、エンジンなどの走行性能やアイサイトなどの安全性能にかなり大きな違いがあり、まるで違う車といえると思います。
ただ、WRXは乗る人を楽しませてくれる車です。
S4はスバルのスポーティーな走行性能やアイサイトなどの高い安全性能を手軽に感じることが出来る車ですし、STIはより本格的にスバルらしい走りや楽しさを感じることが出来、それぞれにターゲットに違いはあれど、とても魅力的な車です。
今回のお話から、WRXの魅力や違いを少しでも感じていただいて楽しいカーライフを送って下さい。