車のデザインの善し悪しがわからない? 世界が認めたカッコいい車を知っておこう

車のデザインの善し悪しがわからない? 世界が認めたカッコいい車を知っておこう

間違いなくカッコいいのはWCDOTY受賞車

なにがカッコいいのか、ダサいのか、その定義は難しいです。センスの問題なので自分はカッコいいと思っているのに、他人からはダサいと言われる、ということもしばしばあります。そこで今回は間違いなく世界がカッコいいと認めた車を見て、自分のセンスが世界とズレていないか確認しましょう。
今回、カッコいい車として紹介する四車種はすべて、25か国・66人の国際的自動車ジャーナリストにより選考される自動車賞である世界・カー・オブ・ザ・イヤー (World Car of the Year 、WCOTY)の特別賞ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー(WCDOTY)を受賞した車です。

【2014年WCDOTY】電気自動車初のWCDOTY受賞車 BMW「i3」

BMW|i3 538万円~(新車)
2014年にWCDOTYを受賞したのは、日本でも若者に人気でカッコいいドイツ車メーカーのイメージがすっかり定着しているBMWの電気自動車「i3」です。車高が高いため、一部からは“ずんぐりむっくりなブサカワ”という意見もありますが、電気自動車という新たな時代の車であることを意識させるような未来的なデザインが高く評価されました。観音開きのドアは他の車には見られない独創的なデザインです。
ちなみに、「i3」は2014年のワールド・グリーン・カーも受賞しており、この年は電気自動車が新時代を作っていくことを強く予感させる内容となりました。更に補足するならば、2017年に新設されたワールド・アーバン・カー・オブ・ザ・イヤーにも「i3」が選ばれており、歴代最多タイトルホルダーとなりました。



【2015年WCDOTY】シトロエンらしさが抑えられて好評価? シトロエン「C4」

シトロエン|C4 259万円~(新車)
シトロエンは日本ではどちらかといえばマイナーですが、インパクトの強い車を多く発表し、熱烈なファンを多く抱えているフランスのブランドです。歴代フランス大統領の就任パレード時に既存モデルを改装したワンオフもののオープンカーを提供していることでも有名です。
「C4」は独善的とまで言われた前衛的なシトロエン・デザインはいくらか抑えられ、熱烈なシトロエンファンからは“最近のシトロエンはおとなしくなってしまった”という意見もありました。たしかに、一目見ただけでは日本車のように見えてしまうかもしれません。しかし、シトロエン伝統のロングノーズ、ショートデッキなど確かにシトロエンのDNAを受けつぎ、さり気ない洒落っ気を感じさせる点が評価されています。尖り過ぎた部分が丸くなり、万人受けするデザインに進化した車種だと言えるのかもしれません。

【2016年WCDOTY】日本メーカーだって頑張ってる マツダ「ロードスター」

マツダ|ロードスター 249万円~(新車)
日本の車のデザインは世界に10年遅れている、とおっしゃる方がチラホラいらっしゃいます。しかし、日本にも世界が認めるカッコいい車がある、という事を証明したのが「ロードスター」です。魅力はなんと言っても、流麗でダイナミックなボディーラインでしょう。どこから見ても色気のあるカッコいい車といわれることも多いです。また、キリッとしたヘッドライトを見て“目に惚れた”という方も少なくありません。
このロードスター、2016年にWCOTYも受賞しており世界で一番優れた車の称号も同時に得ています。WCOTYはマツダ「デミオ」や日産「リーフ」など国産車の受賞歴がありましたが、WCDOTYは「ロードスター」が国産車初になります。更に外国車を含めてもWCOTYとWCDOTYの同時受賞はロードスターが初めてです。



【2017年WCDOTY】英国が誇る高級車メーカーのSUV ジャガー「F-PACE」

ジャガー|F-PACE 640万円~(新車)
エリザベス女王やその夫のエディンバラ公、そして次期国王であるチャールズ皇太子からも御用達の認定を受け、名実ともに英国を代表する高級車メーカー、ジャガーのフラグシップモデルFタイプからインスピレーションを得て開発されたSUVが「F-PACE」です。
ジャガーのFタイプはイタリア車の持つ華美さとは趣の異なる、機能美を意識した無駄のない美しい流線型のフォルムが評価されており、2013年にWCDOTYを受賞しています。そのFタイプの車高を上げてSUV化したようなモデルとも評される「F-PACE」もFタイプに同様に美しい流線型が特徴的です。WCDOTYを受賞するべくして受賞した車との声も聞こえてきます。

まとめ

今回は、 ワールド・カー・デザイン・オブ・ザ・イヤー(WCDOTY)の歴代受賞四車種をご紹介いたしました。納得でしたでしょうか?それとも違和感を感じたでしょうか?なにをカッコいいと感じるのかダサいと感じるのかは、人それぞれセンスの問題ですので仕方がない面はあります。しかし、世界的にデザインで評価されている車を知っておくのは損ではありません。今年はどんな車がWCDOTY を受賞するだろうかと思案するのも楽しいです。ぜひ、今後もWCDOTY に注目してください。