車の運転は怖い!? 免許を取り立ての方もベテランの方にも意外と多い運転恐怖症の克服法
- 2018.02.16
- 車の知識
運転恐怖症の理由を確認しよう
車を運転するのが怖い、という人は少なくありません。免許を取って間もない方はもちろんですが、ベテラン運転手の方にも意外といらっしゃいます。また元来、車を運転することへの恐怖心を持っていなかったのに、なにかの拍子に沸き上がるようになることもあります。一度、衝突事故の目撃者になってしまったり、自分自身が事故の当事者となった結果、ハンドルを握っただけでも動悸がするようになった、という方も少なくありません。この場合、いわゆるパニック障害と言われる精神障害に陥っていることもあります。
運転恐怖症は直接的には「自分が事故を起こすかもしれない」もっと言えば加害者になるかもしれないことへの恐怖です。この恐怖をもっと根本から見れば「自分の運転技能はまだまだ劣っている」という自信の無さの表れです。そこで今回は運転恐怖症の原因となる運転への不安感克服法をご紹介します。
車の整備を気にかけると少し気持ちが楽に
同じ作業をするにしても普通の道具より良い道具を使う方が、良い結果を得られる気がしませんか?その逆もあります。つまり、悪い道具を使うとよくないことが起きる気がしませんか?気持ちの問題と言えばその通りですが、運転への不安感も極論を言えば気持ちの問題ですので、この理屈は意外と効果的だったりします。
具体的な方法としては、車の整備に気をかけるのです。きちんとメンテナンスができていると思えると、自分は良い車は良い車だから結果も良くなると思えるようになります。「これだけしっかり整備しておけば、自動ブレーキ機能が正しく働いてくれるので衝突しないはずだ」と思えるようになれば、運転への不安感は大きく軽減されるはずです。また、車の整備に気にかけるようになると、自然と愛着が湧き「良く分かっている自分の愛車だから大丈夫」と思えるようにもなってきます。
もしもに備えて任意の損害保険に入っておく
「もしも事故を起こしたらどうしよう」という漠然とした不安を、取り除くのはとても難しいです。なぜならば、絶対に事故を起こさない保証は誰にもできないからです。少なくとも今の技術では。すでに少し触れている自動ブレーキ機能など事故を起こしにくくする技術はすでにあり、多くの車に搭載されるようになりました。しかし、これらの技術は万能ではありません。不測の事態ではうまく機能しないこともあります。ひょっとしたら、故障して機能しない、ということがあるかもしれません。そして事故を起こした際、その手の事故を起こしにくくする技術が有効に動かなかったのが悪い、という言い分は通りません。事故の責任は車メーカーではなく、運転していたあなたが取らなければなりません。
このように完全な事故防止に備えることは非常に困難ですが、事故を起こした後への備えは比較的容易です。任意の損害保険へ加入、それが事故を起こした後の備えです。不幸にも事故を起こして加害者になってしまった場合、任意保険に加入していない時よりも加入している時の方が、相手への償いがきちんとできるでしょう。そして万が一の備えがあると思うと、多少は運転に対する心の負担も軽くなるのではないでしょうか。
どんどん運転して運転に慣れよう
教習所を卒業し免許を取得したということは、基本的には運転する能力があると国に公式に認められたということです。でも運転への恐怖心が消えないのは、経験が足りず、まだまだ研鑽する必要があると感じているからです。そうなると、数をこなして車の運転に慣れるしか解決法はありません。最初のうちは同乗者を載せてでも構わないので、どんどん運転してみましょう。
ただ、この同乗者に要注意です。助手席に運転に慣れた方を載せて助言をもらいながら練習する、というのは間違いなく有効な方法です。しかし、その同乗者が「危ないよ!」だとか「これは怖い」といったマイナスなことばかりを言ってしまうと、返って練習者は運転への自信を無くしてしまいます。本当に危険なとき以外は口出ししない方のみを助手席に乗せましょう。
自分の恐怖感ポイントを知り対策する
運転に慣れてくると段々と自分はこういう場面や状況に恐怖を感じやすい、つまり、こういうシチュエーションに自信がない、というのが見えてくるようになってくるはずです。高速道路の合流地点や急な下り坂、あるいは曲がりくねった山道、どこに恐怖感を感じるかは人それぞれです。都心部に住んでいて、職業的にもあまり車を運転しなくて済むので必ずしも車必須ではないという方は敢えてそういった自分の恐怖感ポイントのない道を調べて運転するのも良いかもしれません。逆に住居環境や職業柄、車が必須という方は恐怖心を克服できるように積極的に自分の恐怖ポイントに挑戦して行くべきではないでしょうか。 重点的に運転を繰り返せば、徐々に恐怖心が和らぎ、やがて自信へと変わるはずです。
まとめ
不安感を克服する方法は「それは自分もできることだ」という自信を持つことです。これは車の運転に限ったことではありません。自信は十分な備えができていると思い込むだけでなく生まれません。様々なアクションを積み重ねることで初めて根拠を持った確かな自信となります。車の運転で言えば、車が良い状態を保つようにしっかり整備する、任意保険という万が一に備えた準備をしておく、そして回数をこなして運転に慣れてしかも苦手ポイントは重点練習して克服した、という状態になれば、おのずと不安感が消えるはずです。せっかく免許を取ったのに、恐怖心を感じながら運転するのは不幸なことです。運転は楽しいと思える方が増えると良いな、と思います。