運転の代行ってどうやって頼むの? 運転先で飲んだときの味方を有効活用しよう

運転の代行ってどうやって頼むの? 運転先で飲んだときの味方を有効活用しよう

そもそも運転代行サービスとは?

運転代行サービスについて、名前は聞いたことがあるけれど、どういうサービスなのかあまり分からないという方もいらっしゃるかもしれません。そこで、まずは運転代行サービスがどういったものなのかご紹介いたします。
運転代行サービスとは、その名前の通り、自分ではない他のドライバーに車の運転を変わってもらうサービスです。運転代行サービス業者に連絡すると、ドライバーが派遣されるので、その方に自宅または駐車場まで運転してもらいます。車の持ち主は助手席あるいは後部座席に座っているだけで良いので、車で出かけた先でお酒を飲んでしまったなどの理由で、自分で運転できなくなったときに依頼するのが一般的です。

運転代行サービスの頼み方とは

便利なサービスで使ってみたいと思っているものの、頼み方が分からないという方も少なくありません。そこで、頼み方とサービスの流れを確認します。まずはインターネットなどで自分の今いる場所を理業範囲としている運転代行業者を調べます。運転代行サービスの検索サイトがあるので、そちらを利用すると良いでしょう。業者が分かれば電話してお願いできるか確認します。お願いできることがわかれば、待ち合わせ場所を決めます。待ち合わせ場所は今飲んでいるお店でも問題ありません。しばらくすると待ち合わせ場所に運転代行のドライバーがやってきますので、その方にキーを渡し車の場所まで案内します。そして、自分は後部座席に乗り、代行の方に運転してもらって自宅に戻ります。最後に、キーを返してもらって料金を支払えば運転代行サービスは終了です。


運転代行サービスはいくらかかるの?

便利なサービスだから使ってみたい、と思った方が次に気になるのは料金でしょう。そこで運転代行サービスの料金について調べてみました。運転代行サービスの検索が行えるWebサイトによると、全国平均では初乗りが1,578円、5Km で2,230円、10Kmだと3,461円だそうです。しかし、タクシー料金が地域によって異なるように、運転代行サービスにも地域によって料金が違います。例えば東京23区の場合は初乗りが3,058円、5Km で4,185円、10Kmは5,952円と全国平均より高いです。同じ関東でも群馬県だと、初乗りが1,250円、5Km で1,900円、10Kmは2,963円ですから倍近く違います。また、同じ地域でも業者によって価格差が小さくないようです。

運転代行サービスって安全なの?

運転代行サービスでやってくるドライバーさんの能力も気になるのではないでしょうか。運転してもらっていた自分の車で事故を起こされたら困りますよね。事故までいかなくても、車庫入れに失敗して車に傷を付けられたらがっかりです。
結論から言えば、現在の運転代行サービスのドライバーはプロのドライバーしかいませんので、そのような心配は無用です。かつては普通免許のドライバーでも運転代行ができました。しかし、運転代行業者が増えていく中、2004年に第二種運転免許を持っていないドライバーは運転代行をしてはいけない、という法律が制定されました。第二種運転免許と聞いてもピンとこない方がいるかもしれません。これはタクシードライバーなど旅客運送を行うドライバーが持っている必要のある免許です。お客様の命を預かるという特性上、取得が非常に難しく技能試験の合格率は約10%と言われています。非常に高度なスキルを持ったドライバーが責任をもって運転代行してくれるのです。ちなみに、一部のタクシー業者は運転代行サービスも行っており、タクシー運転手兼運転代行ドライバーという方も中にはいらっしゃいます。


タクシーVS運転代行 メリット・デメリットは?

車で出かけた先から自分で運転して帰れなくなった際、帰宅する方法は運転代行サービスだけではありません。似たような帰宅手段として、タクシーで帰るという方法も考えられます。そこで、タクシーと運転代行サービスのメリット・デメリットを比較してみました。
タクシーのメリットは一般的に運転代行より安価であることです。すでにお伝えした通り東京23区の場合、運転代行だと初乗り料金が平均3,058円です。それに対し、タクシーの初乗り料金は1052mまでで410円、5kmでも1,770円と半分近い価格です。他の地域でも価格差に大小こそあれ、運転代行の方が高額になります。
一方の運転代行のメリットは、自分の車で帰れるため、翌朝、酔いが醒めた時点ですぐに自分の車を運転できるということです。デメリットとしては車が出かけた先に放置されてしまうことになるため、後日、車を取りに行かなくてはなりません。
デメリットはタクシーのメリットの裏返しですが、タクシーに比べて高額になる、という点です。

まとめ

公共交通機関が十分ではなく、自家用車で移動することの多い地方を中心に普及していた運転代行サービスですが、近年、飲酒運転への取り締まりが厳しくなっていく中で公共交通機関の発達した都市部でも利用する方が増えています。利用者の増加に応じて、ドライバーの第二種運転免許取得を義務付けるなど、どんどん便利で安全なサービスへと進化しているため、今後、運転代行がもっと身近な存在になるかもしれません。まだ使ったことのない方も、頭の片隅に留め置いておくと良いでしょう。今まで運転のことを考えて出先でお酒を飲めなかったという悲しい思い出のある方も少なくないと思いますが、帰りは運転代行サービスを使う、という選択肢を持っていれば、出先でお酒を飲むことも可能になります。なお、間違ってもお酒を飲んだ後に自分で車を運転することは止めてください。