シートベルトをつけ忘れた!罰金は取られるの?
- 2018.02.21
- 車の知識
シートベルト未着用でも罰金は取られない
結論から言うと、シートベルトをつけていなくても罰金や反則金を取られることはありません。しかし、「座席ベルト装着義務違反」となり違反点数1点が加点されます。
運転免許の点数制度は、過去三年間の運転者の事故や違反に対して点数をつけて、その合計点数が基準に達した場合、免許を取り消したり停止処分(免停)とする制度です。
シートベルト未着用の場合の加算点数は1点ですが、今まで一度も交通違反をしていない人でも12点で90日、15点で1年間の免許停止処分となります。これくらい、と思ってシートベルトの未着用を繰り返していると、あっという間に免停になってしまいますので注意しておきましょう。
シートベルト着用は車に乗る人全員の義務
シートベルトの着用は、道路交通法で義務付けられています。これは座席の位置にかかわらず、運転者だけでなく同乗者も同様です。
1985年 高速道路での運転席・助手席シートベルト着用義務化
1992年 一般道での運転席・助手席シートベルト着用義務化
2008年 後部座席のシートベルト着用義務化
※一部、疾病を持つ人や緊急車両などで着用が免除されている例もあります。
またシートベルトは大人だけでなく、もちろん子供にとっても必要です。2000年には6歳未満の幼児のチャイルドシート使用が義務化されています。車に標準装備されているシートベルトは大人に合わせて作られているため、子供たちには位置が合わず、そのまま着用してもきちんと機能しません。しっかり子供の体格に合うシートを装着してくださいね。
チャイルドシートは親の工夫で楽しくなる!
チャイルドシートに座ることを泣いて嫌がる子供もいますよね。子供がベルトで押さえられ、じっと座っていなくてはならないシートを窮屈だと感じるのもうなずけます。しかし、だからと言って着用しないのはもってのほかです。シートベルトを着けていないと、万が一事故に遭った時危険なだけでなく、子供の小さく軽い身体は少しのブレーキでも座席や車体にぶつかってしまうことでしょう。
シート使用義務以前に、子供の安全を守ることは親の義務です。少しでも楽しくシートに座れるよう工夫をしましょう。風景を見ながら話をしたり、音楽やおもちゃも良いですね。ここが親の腕の見せ所です!幼稚園以上のお子さんなら、きちんと危険性を説明して理解してもらうとよいでしょう。
義務かどうかより「安全」重視で命を守ろう
平成28年度の警察庁交通局のデータによると、シートベルト未着用時における致死率は着用時の約14.5倍です。シートベルトを着用しているかどうかで、交通事故時の致死率には雲泥の差があります。未着用の場合、ガラスから車外に飛び出してしまいやすいのです。義務かどうかにかかわらず、あなたや同乗者の命を守るためにも忘れずにしっかり装着しておきましょう。
またシートベルトは事故の衝撃や被害を減らすだけでなく、運転者の姿勢を支えることで運転効率を上げたり、疲労を軽減させる効果もあります。安全運転しやすくなれば、事故の発生を抑制することもできるでしょう。
まとめ
いかがでしたか?今回はシートベルトの必要性についてお話ししました。あなたは普段からきちんとシートベルトをつけて運転しているでしょうか?面倒だ、苦しい、ちょっとの距離だし、と着用を渋っているのなら今一度考え直してみてください。
シートベルトは「罰金がないから着けなくてもいい」ものではなく、「義務だから着用しないといけない」ものでもありません。「あなたの快適な運転と安全を守るため」のものです。きちんとそのことを理解したうえで、あなただけでなく、ご家族や友人など同乗者と共に「シートベルトをきちんと着用して」ドライブを楽しんでくださいね!