トヨタ ノアのモデルチェンジの歴史の数々 ファミリーカーの決定版

トヨタ ノアのモデルチェンジの歴史の数々 ファミリーカーの決定版

初代ノア 5ナンバーミニバンの進化を見せた

トヨタ ノアが日の目を見たのは2001年11月と、20年近くも前のことです。
それまではライトエースが5ナンバーミニバンとして存在してはいたものの、バン型よりもトラックのシェアの方が多く、同じバン型であればハイエースのシェアが圧倒的でした。

バンとしての装備品から乗用車の装備品へと一新し、居住性を格段に向上させシェア拡大に貢献しました。

初のビッグマイナーチェンジを果たし内装を一新した2004年

2004年8月には初のマイナーチェンジが行われ、フロントグリルやテールランプなどの内外装が変更されました。また、有段トランスミッションからCVTへと大きな変化をもたらしたことで、乗り心地もとても良くなり福祉車両としての利用も多くなりました。
そのため、福祉車両グレードが基本設定の中に盛り込まれたのも2004年のビッグマイナーチェンジがきっかけです。



2007年 初のフルモデルチェンジを機に操作性をアップ

2001年の発表からコラムシフトを採用してきたノアですが、操作ミスの危険性もありフロントパネルシフトへと変更されました。
運動性能や視認性も良くなり、より快適な居住性を実現させました。

シックでオーソドックスなボディーカラーだけでなく、このフルモデルチェンジを機にパステルカラーのボディーカラーのラインナップが増えました。
これにより、同型車種であるヴォクシーとの棲み分けに成功しています。
ファミリーユースに色を傾けたノア、若者の購買欲を掻き立てるヴォクシー。
トヨタの巧みな手法で、ユーザーはノアに対するファミリーカラーを認識することとなりました。

ノア初のハイブリッドモデルの参入 第2のフルモデルチェンジ

2014年1月に第2回目のフルモデルチェンジが行われました。
福祉車両モデルの拡大が大きな変更点で、300万円台のグレードが大幅に増えています。

そして、最大の変更点が1,800ccでのハイブリッドモデルの試験的採用です。
現在となっては当たり前となっているハイブリッドモデルも、ここでのテストがあったからこその実現化でした。

低燃費性能やハイブリッドエンジンの耐久性は、テストコースの上でしか確認することができませんでしたが、市場に出回ったことにより一般道の過酷な状況での実際に生きたデータを得ることができたのです。



最新マイナーチェンジの現行型ノア 快適性能が飛躍的にアップしている

ミニバンの車高を最大限に活用するためにフロアをできる限り低く抑えた設計により、車内空間の快適性が格段にアップしました。
低フロアに伴い両側スライドドアの開口部も広く大きくとられ、リアシートへのアプローチも容易です。

リアシートのシートアレンジのバラエティも快適性能アップに貢献しています。
フルフラットになることで車中泊にも柔軟に対応でき、3列シートを格納した状態で2列シートを後部にスライドさせることで広い足元を作り出すことができ、リアシートに乗車することに窮屈感を感じることもありません。

そして、その存在を確立させたハイブリッドグレードも、ノアのシェア拡大に絶大なる威力を発揮することとなりました。

まとめ

きらびやかなヴォクシーやエスクァイアも良いですが、ファミリーカーとして自然に周囲に解け込むことができるノアは、今後のモデルチェンジにも期待できる優秀なミニバンと言えるでしょう。

スバルやマツダなど各社でミニバン市場からの撤退が相次いでいますが、福祉車両としてもシェア拡大が見込まれていますので、まだこの先も息が長い自動車です。
今後ミニバンを検討される予定があるようであれば、トヨタ ノアは要チェックです。