中古車の耐用年数ってどのくらい?今だからこそ知りたい事実

中古車の耐用年数ってどのくらい?今だからこそ知りたい事実

そもそもどの時点から中古車になるの?

自動車を購入する方法として存在するのが『自動車ディーラーで新車購入』する方法と『中古車販売店・個人売買で中古車を購入』する方法に分けることができます。
ここで問題になるのが、『中古車って何?』ということです。
厳密に考えると『過去に一度でもナンバー登録したことがある自動車は中古車』ということになります。
つまり、あなた名義であったとしてもナンバー登録した時点で中古車に一歩足を踏み込んだということになるのです。
新規でナンバー登録してあなたの手元にある間、その自動車はまだ新車です。
しかし、手放した時点で中古車となるのです。

新車なら走行距離0kmは当たり前? 実際の新車の走行距離

これまでに所有者がいないからといって、新車の走行距離が0kmということは絶対にありません。
数十kmから200km程度の履歴があるのが一般的です。
これはなぜなのでしょうか。
自動車のメーターを取り付けた前後で、自動車を移動させるのは当然のことです。
その際の移動距離が積算されてしまうため、累積距離として残ってしまうのです。


中古車の耐用年数ってどれくらい? 中古車が走り続けられる時間

車検整備を繰り返すことで、新車はおよそ11〜13年の時間を走行することができるといわれています。
同じように車検整備を繰り返すことで、中古車も『初年度登録から11〜13年』が耐用年数の限度となるでしょう。
しかし、これはあくまでも『車検整備のみ』を行う場合になります。
実際に1960年代以前の自動車を愛用されているオーナーも多くいます。
1960年から考えても、既に50年という時間を平然と走行している自動車もあるということになります。
どうすればそんな長い時間を走行することができるのでしょうか。

中古車の耐用年数を伸ばす延命処置 エンジン周りはしっかり整備すべし!

どんな自動車でも、エンジンからの動力伝達がしっかりしていなければ走行するためのエネルギーが伝わりません。
エンジン・トランスミッション・デファレンシャルなどの動力伝達装置の整備はしっかりとしておかなければなりません。
金属パーツは、経年劣化により磨耗していきます。
クリアランスが広くなり過ぎてしまうと、パーツ同士の伝達効率が悪くなるばかりでなく、パーツ自体の強度も低下していくこととなるのです。
予期せぬトラブルを防ぐためにも、長く中古車を乗り続けるためにも、動力伝達装置のメンテナンスは欠かすわけにはいきません。


緩衝パーツのメンテナンスを怠るな!︎

動力伝達装置のメンテナンスが適正に行われていれば、エンジンをかけて走行するための準備はできました。
しかし、そのままでは『安全に走行できる』という自動車の安全面の準備ができていません。
まずはサスペンション周りをしっかりとメンテナンスする必要があります。
かといって、最近の高性能なものを取り付ければ良いというわけでもありません。
経年劣化している取り付け面の強度を考えて、固すぎず柔らかすぎないパーツを選択する必要があります。
純正パーツをリビルト(再生)することができれば、それが最善かもしれません。
しかし、当時のパーツはほとんど残っていないこともあり、現在あるパーツで対応する必要があるでしょう。
また、サスペンションばかりが緩衝パーツとして取り付けられているわけではありません。
パッキン・ブッシュ・ブーツなどのパーツも最適化していくことが重要です。
大きなパーツではありませんが、これら補器パーツの最適化が中古車の耐用年数を延ばすためにはかなり重要なポイントとなります。
振動や音、摩耗などをカバーしてくれる大切なパーツなのです。

まとめ

中古車は既にかなりのクセを持っている自動車になります。
以前のオーナーがどのような乗り方をしていたのか、どのようなメンテナンスをしてきたのかによって耐用年数に上下があるのが中古車です。
今後中古車を購入することを検討している場合、劣化しているパーツのメンテナンスを前提にしておけば、これから先長い時間乗り続けることができるでしょう。