自動車の中古部品は安全に使用できるのか?使用上の注意点を解説

自動車の中古部品は安全に使用できるのか?使用上の注意点を解説

中古部品の安全性は大丈夫?自動車に取り付ける時の注意点

あなたの自動車をパワーアップ・ドレスアップさせるために、多くのアフターパーツが販売されているのはご存知かと思います。
ネットショップで手軽に購入することもできれば、カーショップで実際に手を触れてみて購入することもできます。
しかし、新品というのはどうしても高額になってしまいます。
そこで目を向けるのが中古部品です。
たしかに安価で購入することができますし、絶版モデルの購入は確実に中古部品となってしまうでしょう。
この中古部品には、少し注意をしておいていただきたいと思います。
中古部品には保障がありません。
これはとても大きくあなたや周りのドライバー、同乗者の命に関わる最重要な問題です。
新品部品には、メーカーの安全保障が存在しています。
パーツに対する安全を約束されているということです。
もしそのパーツを使用したとしても、最低限命の危険につながる問題は起こらないという自信の表れです。
しかし、中古部品にはその保障が約束されません。
使用頻度、耐久性、その他諸々の安全性は前オーナーへのものとなり、次オーナーとなる人間に保障できるものではないのです。
これをしっかりと理解しておきましょう。

使用すべきではない中古部品を知っておこう

あらゆるパーツが中古市場に流れています。
ホイールナット1つから車体丸ごと全てというほど、バラエティに富んだ商品がラインナップされています。
この中で、中古部品として使い回したくないパーツがあることを知っておいてください。
そのパーツというのが『ゴムパーツ』です。
中古タイヤの使い回しというのはよくある話ですが、これもプロの目からするとあまり推奨できるものではありません。
なぜなら、ビードの張力が劣化を見せることで脱輪の恐れがあるからです。
さらに、タイヤだけでなくゴムブッシュを交換する場合は、間違いなく新品を使用しないとガタが出ます。
ドライブシャフトブーツを使い回すということは、エンジン内部に埃を侵入させる大きな要因になります。
ゴムパッキンやOリングは密着性がキモとなるパーツのため、リユースはまずありえません。
ゴムパーツの中古部品はできる限りしないようにオススメします。



金属パーツの再利用にはコツがいる

中古部品としてかなりのシェアを獲得しているパーツに『金属パーツ』が存在します。
エンジン、トランスミッション、マフラー、ホイールなどの大型なものが多いです。
エンジンやトランスミッションは動力伝達のための『当たり』が付いているので、現在使用しているパーツとのマッチングに違和感がなく使えるものではありません。
少なくともすり合わせが必要ですので、いきなりの全開走行はご法度です。
マフラーは跳ね石などのダメージがあれば性能をフルに活用できませんし、熱による腐食はしっかりと対応しておかなければいけません。
そして、ホイールは傷や割れに注意して選ぶ必要があります。
意外と多いのが、エアー漏れは起こしていないはずなのに空気圧調整の頻度が多いという場合です。
目には見えないクラックが入っていて、2日も経たずに再充填するようなホイールもあります。
中古部品販売店などのものであればその辺りのチェックもしていますが、ネットで手に入れたものは注意しておきましょう。

ネットを使った中古部品の仕入れ先といえば?

ネットには多くの情報が溢れかえっています。
そして、ネットオークションを利用して中古部品を入手する方が多いのではないでしょうか。
多くの場合『ノークレーム・ノーリターン・ノーキャンセル』の3Nを基本とした取引となります。
中古部品である以上、傷や汚れはあって当然のものです。
それが致命的なダメージであったとしても、いつ被弾したダメージなのかの証明がなかなか難しいため、実際に確認してから購入したいものです。
しかし、ネットという媒体を利用している以上、実際に確認できる場合ばかりではありません。
あくまでも『信用取引』であるという点を踏まえて利用しましょう。



中古部品に期待するのは間違い?

中古部品だからといって、全てがダメなわけではありません。
出所が確かで、たとえ個人間の取引であったとしても管理が行き届いている相手であれば中古部品でも大きな問題はないでしょう。
しかし、あくまでも中古部品です。新品クオリティを期待するのは間違いです。
100点中60点程度を目安に満足度が得られるのであれば、中古部品としてはかなり良いパーツを手に入れたと考えて良いでしょう。
新品部品でも壊れるときは壊れます。満足度の上限を引き下げられれば、中古部品は便利です。

まとめ

中古部品への理解を深めていただこうとご紹介してきましたが、実際に中古部品は便利なカスタムパーツが溢れています。
新品部品を購入する前に試してみたい場合には本当に便利です。
中古部品を上手に活用することで、あなたの愛車を上手にレベルアップしていきましょう。