営業マンの想像の上を行く！超絶な走りを披露する「試乗女子」の正体は？

動画が話題に！試乗女子とは？

ホンダのディーラーが公開した動画が大きな話題になりました。「試乗したいんですけど」と、女子高生がホンダのディーラーを訪れ、２シーターのスポーツ軽四S660の試乗をさせてもらうことに。
免許取り立ての証、初心者マークを車の前後に貼り、営業マンを隣に乗せて試乗を開始します。「車の免許取ってどのくらいですか？」との営業マンの問いに、「まだ全然経っていないです」と彼女。
試乗の途中で寄ったサーキットに入ると、それまでの穏やかな運転が一変！サーキットをガンガン攻め、その超絶ドライビングテクニックに、営業マンはただただ恐怖に耐えるだけ。最後はジムカーナのようにパイロン区間を走り抜け試乗終了。「これ、いいですね」と言い残し、ホンダのディーラーを後にするのでした。

「試乗女子」の女子高校生は誰？

動画の中でS660を運転する女子高校生を演じていたのが、1997年9月5日生まれの小山美姫（こやま　みき）さん。日本初の女性F1レーサーを目指す、現役のフォーミュラーカーレーサーです。
５歳の頃からレーシングカートに乗り、父のスパルタ教育の元、めげずに実力を蓄えてきました。四輪デビューはレーシングカートからですので、18歳で免許を取得してもキャリアはすでに10年以上。
2015年より、FIA（世界自動車連盟）が主催するフォーミュラーカーのカテゴリーのF4に参戦。日々テクニックに磨きをかけ、レースでの実戦経験を積み重ねています。
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小山美姫さんが参戦しているFIAのF4ってどんなレース？

FIAは国際自動車連盟はフランスのパリに本部があり、モータースポーツの競技ルールやスケジュール作成など統括を担っています。
FIAのレーシングカーレースの頂点がF1となるなら、レーシングカートがその登竜門。F4はレーシングカートの1つ上のカテゴリーに位置し、フォーミュラーカーの入門として、2015年に新たに設立。15歳から参戦が可能で、特に若者の育成を目的にF4が新設されました。
F4の車両は、主な部品が全車共通の同じ車体を使って行われる「ワンメイクレース」で、全者同じマシンでのイコールコンディションでの戦い。よりレーサーの技量が問われる戦いとなっています。

動画のドライビングは試乗女子本人！NGなしの一発撮り！

動画の中で超絶なドライビングテクニックが披露されていましたが、運転はもちろん小山美姫さんご本人。青ざめている営業マンと、終止笑顔で楽しそうにハンドルを握る小山さんとの対比が動画を印象付けます。
撮影では市販されている状態でのS660で、サーキット向けにチューニングなどは一切されていないノーマル状態とのこと。ミッションはマニュアルで、動画では流れるようなシフト操作を行っていました。
撮影に向け、車の特性を掴むためにしばらく練習を行っていたそうで、その甲斐もあって撮影本番ではNGなしの一発撮りで終了！動画の主演としてもプロ意識が高いですね。

試乗女子が駆る車 S660はどんな車？

試乗女子が試乗でサーキットを走行したホンダ・S660。動画ではオープンにして走行していましたが、一体どんな車なのでしょうか。
S660は「エスロクロクマル」と呼びます。2015年３月に発売が開始された、オープンにもなる２シーターのスポーツ軽四自動車です。発売日には初期ロット生産分が即完売となり、発売前評判の高さが現れています。
車両本体価格は税込み198万円から。 天井部にあたるトップは、巻き取って収納するという珍しいタイプが採用されています。
同じホンダの軽四のNシリーズのエンジンをベースに、より走りを楽しめるよう専用チューニングが施され、レスポンスの向上などが図られています。さらにターボとの組み合わせで、よりシャープな加速となっています。そのエンジンをパドルシフト付き７速CVTで操る、走りに特化したスポーツ軽四がS660です。

まとめ

いかがだったでしょうか。試乗女子の正体は現役レーシングレーサー、小山美姫さん。まるでおもちゃのようにS660を操る、動画中の走りも納得ですね。
５歳の頃からレーシングカートに乗り、日本人初の女性F1レーサーになることを夢に日々挑戦しています。父の厳しいスパルタ指導でも決してめげず努力を続け、いつしか男勝りの負けず嫌いが身に着いたそう。男性が多いフォーミュラーの世界で戦っていけるだけの精神が、努力の積み重ねで養われたのではないでしょうか。
男女関係なく速いものが正義とも言われる厳しいレースの世界。夢を実現させ、日本人初の女性ドライバーとなったら歴史にも残りますね。その偉業を実現できる日が楽しみですね。